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令和2年度第4回eラーニング研修 解答解説 医薬品登録販売者における「消毒剤の特徴と選択」

令和2年度  『消毒剤の特徴と選択』確認テスト正答と解説

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令和2年度 『消毒剤の特徴と選択』確認テスト正答と解説

1.感染予防について、(  )に当てはまる最も適切な語句を下欄より選んで記号で答えてください。

滅菌:微生物の種類、病原・非病原菌を問わず、すべて除去または( (1)③殺滅 )することをいう。
消毒: (2)⑫感染 )力を有する微生物を感染価以下に死滅または除去することで、方法によっては無菌状態にならない場合もあり、( (3)⑬非病原 )微生物の生死も問わない。
防腐:飲食物、医薬品や化粧品などが微生物の増殖により変質、( (4)⑩腐敗 )することを防ぐこと。
その目的に用いられる化学物質を( (5)⑯防腐 )剤という。

健常な人体にも多くの微生物が住み着いて、その数は人体を構成する細胞数よりもはるかに多く、( (6)①正常細菌叢 )とよばれている。
その構成は住環境、( (7) ④食事 )、気候、( (8) ⑪年齢 )によって変化するが病原性の低いものがほとんどである。
常在微生物は、宿主の抵抗力が落ちたときには( (9) ⑳内因 )性の感染を引き起こす。外科的な手術や静脈への挿管は正常細菌叢への侵入、増殖を許し、免疫抑制療法は( (10) ⑤日和見感染 )を引き起こす。

標準予防策( (11) ⑮スタンダード・プリコーション)は、すべての患者が感染症を伝播する可能性をもっているという前提に立ち、( (12) ⑭医療関連感染 )の感染経路を遮断する考え方である。
「感染症の診断あるいは推定される病態にかかわらず、( (13) ②すべての患者 )に適用され、その対象は( (14) ⑰血液 )、すべての体液、( (15) ⑲汗 )を除く分泌液、( (16) ⑱排泄物 )、傷のある皮膚、粘膜に適応される」と定義されている。

感染経路別予防策とは、( (17) ⑥接触感染 )( (18) ⑦飛沫感染 )( (19) ⑧空気感染 )などの伝播様式に対応する予防策である。

2.中水準に分類される消毒剤について質問します。次の設問が正しい場合は○、間違っている場合は×を回答欄に記入して下さい。

(1)エタノールは脱脂作用がある。 
(2)エタノールは100W/W %の濃度で最も高い殺菌効果を示す。 ×80 V/V%
(3)次亜塩素酸ナトリウムは金属に対して腐食作用がある。
(4)イソジンのヨウ素のキャリアはポロクサマーである。 ✕ポリビニルピロリドン
(5)消毒用エタノールはHIVの不活化に有効である。 
(6)中水準に分類される消毒剤は結核菌に無効である。 ただし、次亜塩素酸ナトリウムは高濃度では有効
(7)中水準に分類される消毒剤はMRSAに有効である。
(8)次亜塩素酸水は中等度に属する消毒剤である。 消毒剤ではない
(9)次亜塩素酸ナトリウムは有機物に強く、濃度低下をしにくい。 有機物などにより分解・濃度低下しやすい
(10)塩素濃度の表示で使用するppmは100万分率を示す単位であり、1000ppmが0.1%に該当する。 

3.低水準に分類される消毒剤について質問します。次の設問が正しい場合は○、間違っている場合は×を回答欄に記入して下さい。

(1)ベンザルコニウム塩化物は陽イオン界面活性剤と反応する。 陰イオン界面活性剤
(2)ベンザルコニウム塩化物は第4級アンモニウム塩である。別名逆性石鹸と呼ぶ。 
(3)ベンザルコニウム塩化物は金属に対して腐食作用がある。 腐食作用が少ない
(4)ベンザルコニウム塩化物は粘膜に使用可能である。 
(5)クロルヘキシジングルコン酸塩は粘膜に使用可能である。 使用禁忌(アナフィラキシーショック)
(6)低水準に分類される消毒剤はノンエンベロープウイルスに有効である。 無効
(7)低水準に分類される消毒剤はアデノウィルスに有効である。 無効
(8)低水準消毒薬は継ぎ足し使用による細菌汚染の報告がある。 
(9)消毒剤をやむを得ず詰め替えて使用する場合は、容器を洗浄・乾燥後使用する。 
(10)低水準消毒剤は、脱脂綿などへ吸着されない。 吸着されて濃度低下をおこす。

4.新型コロナウイルス関連の下記の(  )に当てはまる語句を下記より選んで記号を記入してください。複数回使用可

環境中における 新型コロナウイルス(SARS CoV2)の残存期間は現時点でプラスチック上では( (1)②72~96時間 )、ダンボール上では( (2) ④24~48時間以内 )である。
SARS CoV 2は、インフルエンザウイルスに比較して 環境中に長く残存する可能性があるため、以下のような対応を推奨する。
患者周囲の高頻度接触部位などは( (3) ⑦アルコール )あるいは( (4) ⑥0.05%の次亜塩素酸ナトリウム )による清拭で高頻度接触面や物品等の消毒の励行が望ましい。
手洗いがすぐにできない状況では、( (5) ⑦アルコール )消毒液も有効です。
アルコールは、ウイルスの「( (6) ⑰膜 )」を壊すことで無毒化するものです。
手指衛生としての使用方法は、濃度( (7) ⑫70v/v% )以上( (8) ⑮95v/v%以下 (※)のエタノールを用いて、よくすりこみます。
(※) ( (9) ⑪60v/v% )台のエタノールによる消毒でも一定の有効性があると考えられる報告があり、( (10) ⑫70v/v% )以上のエタノールが入手困難な場合には、( (11) ⑪60v/v% )台のエタノールを使用した消毒も差し支えありません。