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がんで手術を受けれるよう漢方で応援 薬系漢方の可能性

 2022/01/25 未分類  

日本漢方薬局「第41回漢方学術大会」レポート

1月号の薬局新聞で興味深い記事を発見した。
がん手術を受けれられるよう身体の側面と精神の側面からダブル支援を行い、見事に抗がん剤治療の継続サポートを成し遂げている記事だ。
一人暮らしの高齢者が増えたこの時代、アプローチフォローもニーズに合った対応が早急に求められているような気がした。

その記事を以下に掲載。

健康サポート薬局として日夜、地域の健康支援に取り組んでいるが、最近は高度医療のなあでも抗がん剤治療を外来で受ける患者が増えている。今回、漢方薬を用いることで抗がん剤治療の継続のサポートできたと思われる症例を報告する。
かかりつけ薬剤師として約10年、生活習慣病の処方箋薬と一般用薬で健康サポートを行ってきた患者ががんと診断され、何とかなってほしいという必死の思いで対応したケース。
症例は68歳女性・身長155㎝・体重58kg・BM-24、主訴としては抗がん剤の副作用軽減と外科手術ができる体力増強。
薬局薬剤師であれば、抗がん剤の副作用が多岐に渡ることは認識されていると思うが、既往歴は家族性高コレステロール血症・CKDでこ腎機能が下がっているという事が抗がん剤治療においてきつい。
Xマイナス1年12月、心臓外科受診後に血液検査値を持って来局し、ΓGTPが徐々に上がってきており、またCKDなのでeGFRが下がっていたことで消化器内科の受診を勧めた。X年6月の受診で胆管がん・ステージ4と診断され、抗がん剤により患部を縮小後、オペで除去する方針となり、検査入院と共に胆管が詰まって黄疸にならないようステントを挿入した。
X年7月に抗がん剤治療(胆道GCS療法)が始まるが、その後の検査値の推移を見ていったことが指標として非常に役に立ち、対応の経過と症状、服用薬との相関を整理した。
ポイント1としてX年8月に首回りから胸上部にかけて湿疹ができたと来局された時、抗がん剤の点滴は非常に内臓が冷えるため上熱下寒で清熱解毒が大事として、白花蛇舌草のお茶を1日2回服用指示したところ3~4日の服用で湿疹は枯れたように消失した。
ポイント2は血虚の改善。抗がん剤をつかっていくと血液の状態が悪くなる。X年10月に処方箋と情報提供書を持参され、ヘモグロビン値は8.1、好中球0.80で働くと息苦しく鉱山井暮らしているようだとの事。CKDなので甘草は入れたくないし、抗がん剤治療で胃腸障害が出ているので地黄も無理だとして、第2類薬の当帰芍薬煎液1日2回朝・夕を提案。服用後30分ほどで呼吸が楽になてつくるのがわかるとの結果を得て、当時中止されていた抗がん剤治療が1週間後に再開できた。
ポイント3は漢方によるメンタルのフォロー加味帰脾湯が良く効いたこと。当帰芍薬散で血虚を上げてきたが、X年11月にヘモグロビン値が下がり、また抗がん剤治療ができなくなったことでショックを受けられており、これこそ薬局薬剤師の仕事だと感じた。加味帰脾湯は精神ストレスに伴う気血両虚の状態に適している。血虚になてちるため当帰、食べられなくなっているし下痢などわけのわからない胃腸症状が出ているので、そこに補気となる人参や白朮といったものを入れいくことことが大事だと思った。安神作用の竜眼肉や酸棗仁なども入っており、血液成分の保持、がんと闘うメンタリティを保つのに役立った。
ポイント4として、抗がん剤を外すというのはCKDの人にとってすごく負担になる。eGFRは60以上が正常値とされているが、X+1年1月に今までも低かった値が38.9とかなり低下し、これは真武湯が良いと考えた。
まず冷えがベースにあり、また患者は以前から水の偏在が相当あると認識していたので、朝から陽気を上げる真武湯を入れ、当帰芍薬散で胃腸を整え、加味帰脾湯は寝る前に指示した。
ポイント5は副作用には半夏瀉心湯。抗がん剤を投与した経験があれば心当たりあると思うが、口の中がバリバリと乾燥し、ひりひりと痛く食事がとるのが困難と相談された。放射線療法や化学療法ぬ副作用はいわゆる活性酸素、フリーラジカルが出てくることが原因とされ、半夏瀉心湯にはそれを除去する作用があるとの発表を踏まえ、甘草が入っているので第2類薬の半夏瀉心湯エキスをお湯に溶かしてうがいという形にした。
移転が無かったこと、何といっても食事が取れた事が12時間におよぶ外科手術に耐えれれたのではないかと考えている。この半年後にはがんが縮小して嬉しく思い、現在は術後の体力回復などの相談を継続している。この半年後にはがんが縮小して嬉しく思い、現在は術後の体力回復などの相談を継続している。
ポイント6はかかりつけ薬剤師として寄り添うということ。抗がん剤治療をはじめ様々な薬を服用しているために当然飲み忘れたりするが、決して責めるのではなく一緒に取り組むことを伝え、治療に対する前向きな思いを受け持つという強さのベースに漢方があったと実感する。
この患者は一人暮らしで、治療法の全ての選択で同意書を直接求められたりする状況に対し、抗がん剤治療によって生じる様々な副作用に対して漢方を提案しながら、薬局として患者に寄り添いサポートできたのはないかと思っている。

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