令和5年度第4回eラーニング「咳、痰、呼吸困難」(発熱を伴う場合ものは『風邪様症状』で) 令和5年度第4回研修 ●動画研修終了後、確認テストを行い「確定」ボタンを押し送信してください。 その後、メールにて解答解説URL・受講印URLをお知らせいたします。 「咳、痰、呼吸困難」(発熱を伴う場合ものは『風邪様症状』で) テキストは下記よりダウンロードできます。 ・1ページごとPDF形式 ・4ページ集約PDF形式 登録販売者生涯学習研修確認テスト 「咳、痰、呼吸困難」(発熱を伴う場合ものは『風邪様症状』で) 確認テストPDF形式(ダウンロード) 販売従事者番号 ※ 氏名 ※ 姓: 名: メールアドレス ※ 問1.【受診勧奨】受診勧奨が適当と思われる症状には○、セルフメディケーションが可能なら×を記入して下さい。 (1) 受診を勧めるべき生命に関わる緊急性の高い重大な症状ではないか? 問1⑴① ※ 高齢の父なのだが、ときどき咳をしていて、痰が絡んでいる。熱は出ていないが元気も食欲もないようだ。呼吸が速いような気がする。 〇✕ 問1⑴② ※ タバコを長い間続けてきたせいか、慢性的に痰を伴う咳が続いていて、他人より息切れしやすいと感じていた。風邪をひいたのをきっかけに、症状がひどくなってきた。 〇✕ 問1⑴③ ※ 横になってしばらく経つと、咳や息苦しさが現れ、体を起こすと楽になる。 〇✕ 問1⑴④ ※ 突然息苦しくなり、息を吸うときに胸が鋭く痛む。階段は途中で休まないと上がれない。直前まで長時間座ってデスクワークをしていた。 〇✕ 問1⑴⑤ ※ 空咳が続いていて、最近では息切れが気になっている。布団の上げ下ろしでも息切れするようになってきた。 〇✕ (2)その他、受診を勧めるべき疾病の症状ではないか? 問1⑵① ※ テレビを見ていたら、突然胸が痛くなり、呼吸が苦しくなった。少し安静にしていたが、呼吸の苦しさは変わらない。(30 代のやせ形の男性) 〇✕ 問1⑵② ※ 空咳が会話中、起床時、食後、腹圧がかかった時などに起こるようだ。みぞおちの辺りの不快感、咳払い、声がれも気になることがある。 〇✕ 問2.【セルフメディケーションでも対応できる咳、痰】次の症状にはどの製剤を使うのが適当でしょうか? 候補として適当なものを下欄から選んで下さい。どのお客様についても食物アレルギーの心配は不要です。 A.ジヒドロコデインリン酸塩,dl メチルエフェドリン塩酸塩,クロルフェニラミンマレイン酸塩, グアヤコールスルホン酸カリウム,トラネキサム酸,バクモンドウ流エキス B.ジプロフィリン,dl メチルエフェドリン塩酸塩,ノスカピン,ジフェンヒドラミン塩酸塩の配合剤 C.L カルボシステインとブロムヘキシン塩酸塩の配合剤 問2① ※ 元気もあり、熱や息切れを伴わないが、粘稠(ねんちゅう)な痰が絡んでなかなか出せない。 ABC 問2② ※ 風邪をひいて熱は下がったが、特に夜間に空咳が出る。去年、風邪をきっかけに咳喘息になったが、今回も似た状況。ステロイドの吸入剤は手元にあるが、咳喘息も考慮して咳止めを用意しておきたい。 ABC 問2③ ※ 夜間に空咳が出る。ノドもイガイガ痛む。よく眠れるように咳止めが欲しい。喘息の既往歴はない。 ABC 問3 【一般用医薬品の使い分け】 (1) 次の効能効果を持つ漢方処方を下欄から選んで下さい。 A.柴胡桂枝乾姜湯 B.柴朴湯 C.滋陰降火湯 D.小青竜湯 E.神秘湯 F.麦門冬湯 G.麻杏甘石湯 問3⑴① ※ 体力中等度以下で、冷え症、貧血気味、神経過敏で、動悸、息切れ、ときにねあせ、頭部の発汗、口の乾きがあるものの次の諸症:更年期障害、血の道症、不眠症、神経症、動悸、息切れ、かぜの後期の症状、気管支炎 ABCDEFG 問3⑴② ※ 体力中等度以下で、たんが切れにくく、ときに強くせきこみ、又は咽頭の乾燥感があるものの次の諸症:からぜき、気管支炎、気管支ぜんそく、咽頭炎、しわがれ声 ABCDEFG 問3⑴③ ※ 体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の諸症:気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症 ABCDEFG 問3⑴④ ※ 体力中等度で、気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、かぜをひきやすく、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴うものの次の諸症:小児ぜんそく、気管支ぜんそく、気管支炎、せき、不安神経症、虚弱体質 ABCDEFG 問3⑴⑤ ※ 体力中等度で、せき、喘鳴、息苦しさがあり、たんが少ないものの次の諸症:小児ぜんそく、気管支ぜんそく、気管支炎 ABCDEFG (2)下記の特徴を持つの中枢性鎮咳成分を下欄から選んで下さい。 A.チペピジンヒベンズ酸塩 B.ジヒドロコデインリン酸塩 C.デキストロメトルファン臭化水素酸塩 D.ノスカピン E.ジメモルファンリン酸塩 問3⑵① ※ 非麻薬性の鎮咳成分で、軽度の気管支拡張作用も有する。気道分泌を抑制せず痰の排出を妨げにくいので、本成分を配合していても「喘鳴 ぜーぜー、ひゅーひゅー をともなうせき」(旧承認基準では「ぜんそく」)の効能を取ることができる。鎮痛、鎮静作用はないが、耐性の発現や依存性はない。 ABCDE 問3⑵② ※ 止瀉作用を有し依存性もあるので注意を要すが、コデインリン酸塩水和物よりも強い鎮咳・鎮痛作用がある。 ABCDE 問3⑵③ ※ 鎮咳作用を示す非麻薬性の鎮咳成分で、止瀉作用は無い。鎮咳作用はコデインリン酸塩水和物と同程度だが、気道分泌抑制や気管支筋収縮作用は弱く、痰を伴う咳にも使用できる。 ABCDE 問3⑵④ ※ 鎮咳作用を示す非麻薬性の鎮咳成分で、止瀉作用は無い。鎮咳作用は③より同量では優れている。 ABCDE 問3⑵⑤ ※ 鎮咳作用を示すとともに、気管支腺分泌及び気道粘膜の線毛上皮運動を亢進させ、痰の排出を助ける。 ABCDE (3) 下記の特徴を持つ気管支拡張成分又は去痰成分を下欄から選んで下さい。 A.ブロムヘキシン塩酸塩 B.L カルボシステイン C.トリメトキノール塩酸塩水和物 D.ジプロフィリン E.dl メチルエフェドリン塩酸塩 問3⑶① ※ 気道粘膜の分泌液を増加させ、痰を溶解低分子化して柔らかくし、気道粘膜の線毛運動をよくして、痰の排出を助ける。アンブロキソールはこの成分の活性代謝物。 ABCDE 問3⑶② ※ 気道の炎症を抑えるとともに、粘液構成成分を調整し粘度を下げ、荒れた気管支粘膜上皮の線毛細胞の修復を促進して痰の切れをよくする。 ABCDE 問3⑶③ ※ 気管支拡張作用を有する。テオフィリンやアミノフィリンに比べて強心・利尿作用は緩和で、毒性も低い。 ABCDE 問3⑶④ ※ アドレナリン作動性気管支拡張作用とコデインリン酸塩水和物の0.6 倍の鎮咳作用。抗アレルギー作用も有する。 ABCDE 問3⑶⑤ ※ β作用は選択的で、他の器官より気管支に強く現れ、気管支拡張作用を示す。抗アレルギー作用も有する。 ABCDE 問4.【患者情報確認・生活スタイル】一般用鎮咳去痰薬の使用上の注意に照らして最も適当なものを選んで下さい。 A.デキストロメトルファン B.アドレナリン作動成分 C.ジプロフィリン D.ジメモルファンリン酸塩 E.コデインリン酸塩水和物又はジヒドロコデインリン酸塩 F.オンジ又はセネガ G.L カルボシステイン 問4① ※ ( ① )の配合剤には、「12 歳未満の小児は服用しないこと」、「過量服用・長期連用しないこと」、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと(眠気等があらわれることがある)」、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」の記載がある。重篤な「呼吸抑制」を起こすおそれから、「呼吸機能障害、閉塞性睡眠時無呼吸症候群又は肥満症の診断を受けた人」は相談するよう記載がある。 ABCDEFG 問4② ※ ( ② )の配合剤は、心臓病、高血圧、甲状腺機能障害、糖尿病に悪影響を及ぼすおそれがある。 ABCDEFG 問4③ ※ ( ③ )の配合剤は、てんかん、甲状腺機能障害の症状が発現しやすくなるおそれがある。 ABCDEFG 問4④ ※ ( ④ )の配合剤は、肝臓病に悪影響を及ぼすおそれがある。 ABCDEFG 問4⑤ ※ ( ⑤ )の配合剤は、糖尿病検査の1,5 AGAG(アンヒドロ D グルシトール)検査において糖尿病改善の誤診を招くおそれがある。 ABCDEFG 問4⑥ ※ 令和5年1月の『かぜ薬等の添付文書等に記載する使用上の注意』改訂で( ⑥ )の配合剤に、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと(眠気等があらわれることがある)」が記載されることになった。 ABCDEFG 問5.【アドバイス】次の文章が正しいものには○を、誤っているものには×を、解答欄に記入して下さい。 問5① ※ 頻繁に強い咳が出ていても、鎮咳去痰薬は痰の排出を妨げるので、肺炎予防のためには使わない方が良い。 〇✕ 問5② ※ 不顕性誤嚥を起こしやすい高齢者の場合、日ごろからのうがい、歯磨き等の口腔ケアが大切。 〇✕ 問5③ ※ インフルエンザワクチンを摂取しても、肺炎の予防にはつながらない。 〇✕ 問5④ ※ 喫煙は気道の異物を除去する能力を低下させるので、肺炎の予防には禁煙も重要。 〇✕ 問5⑤ ※ 緊張のあまり急に呼吸が早くなって息苦しくなり、痙攣したり手足が硬直したりしてきたときは、紙袋を口にあてて吐いた息を吸うようにするとよい。 〇✕