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令和5年・2023年 登録販売者試験 過去問【主な医薬品とその作用】中国・四国ブロック(島根/鳥取/岡山/広島/山口/香川/愛媛/高知)

 2024/09/05 登録販売者試験  

主な医薬品とその作用(全40問)

問 61
痛みや発熱が起こる仕組み及び解熱鎮痛成分の働きに関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 プロスタグランジンは、ホルモンに似た働きをする物質で、病気や外傷があるときに活発に産生されるようになり、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている。
2 プロスタグランジンは、脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用して、体温を通常よりも高く維持するように調節する。
3 化学的に合成された解熱鎮痛成分は、中枢神経系におけるプロスタグランジンの産生を抑制することにより、解熱作用を示す。
4 化学的に合成された解熱鎮痛成分は、腎臓における水分の再吸収を促し、循環血流量を増加させることにより、発汗を抑制する作用もある。

問61の答え
【正解4】

問6 2
解熱鎮痛薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a イブプロフェンは、一般用医薬品においては、15 歳未満の小児に対しては、いかなる場合も使用してはならない。
b ボウイは、フトミミズ科の Pheretima aspergillum Perrier 又はその近縁動物の内部を除いたものを基原とする生薬で、古くから「熱さまし」として用いられてきた。
c アスピリンは、他の解熱鎮痛成分に比較して胃腸障害を起こしやすく、アスピリンアルミニウム等として胃粘膜への悪影響の軽減を図っている製品もある。
d シャクヤクは、ボタン科のシャクヤクの根を基原とする生薬で、鎮静作用を示すが、内臓の痛みには効果がない。

1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(b,d)

問62の答え
【正解2】

問 63
次の成分を含むかぜ薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
6カプセル中(成人1日量)
アセトアミノフェン          500mg
エテンザミド             400mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩   7.5mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩      40mg
無水カフェイン            120mg
a 本剤には、サリチル酸系解熱鎮痛成分が含まれている。
b 本剤には、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として抗ヒスタミン成分が配合されている。
c アセトアミノフェンは、中枢における解熱・鎮痛作用と併せて、末梢における抗炎症作用も期待できる。
d dl-メチルエフェドリン塩酸塩は、自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させる。

1 a,b
2 a,c
3 a,d
4 b,c
5 b,d

問63の答え
【正解1】

問 64
眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担っている。
b ブロモバレリル尿素は、脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用があり、不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的に用いられ、近年は使用量が増加している。
c ジフェンヒドラミン塩酸塩は、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合
には授乳を避ける必要がある。
d 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。

a b c d
1 正 誤 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 誤 正 誤
4 正 正 誤 正
5 誤 正 誤 正

問64の答え
【正解2】

問6 5
以下の記述にあてはまる神経質、精神不安、不眠等の症状の改善を目的とした漢方処方製剤として、最も適するものはどれか。
体力中等度以下で疲れやすく、神経過敏で、興奮しやすいものの神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、眼精疲労、神経症に適すとされる。
1 釣藤散
2 疎経活血湯
3 柴胡加竜骨牡蛎湯
4 桂枝加竜骨牡蛎湯

問65の答え
【正解4】

問 66
乗物酔い防止薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として、アミノ安息香酸エチルのような局所麻酔成分が配合されている場合がある。
2 脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として、カフェイン(無水カフェイン等を含む。)が配合されている場合がある。
3 メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が長い。
4 ジフェニドール塩酸塩は、外国において、乳児突然死症候群のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15 歳未満の小児では使用を避ける必要がある。

問66の答え
【正解4】

問 67
鎮咳去痰薬の配合成分とその配合目的に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか
a ノスカピン       ― 中枢神経系に作用して咳を抑える
b ジメモルファンリン酸塩 ― 気管支を拡げる
c カルボシステイン    ― 痰の切れを良くする
d ブロムヘキシン塩酸塩  ― 炎症を和らげる

1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(b,d)

問67の答え
【正解2】

問 68
交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示す生薬成分として、正しいものはどれか。
1 オウヒ
2 ダイオウ
3 マオウ
4 オウバク

問68の答え
【正解3】

問 69
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐きながら噴射することが望ましい。
b 口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるため、全身的な影響は生じない。
c 口腔咽喉薬には、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されておらず、これらの成分が配合されている場合には鎮咳去痰薬に分類される。
d 含嗽薬は即効性があるため、使用後すぐに食事を摂取しても、殺菌消毒効果に対する影響はほとんどない。

a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 誤
3 正 正 誤 正
4 誤 正 誤 誤
5 誤 誤 正 正

問69の答え
【正解1】

問 70
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して、グリセリンが配合されている場合がある。
b 声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めることを目的として、グリチルリチン酸二カリウムが配合されている場合がある。
c クロルヘキシジングルコン酸塩は、低刺激性の殺菌消毒成分であるため、口腔内に傷がある人でも使用することができる。
d 妊娠中に摂取されたヨウ素の一部は血液-胎盤関門を通過して胎児に移行するため、ヨウ素系殺菌消毒成分を長期間にわたって大量に使用した場合には、胎児にヨウ素の過剰摂取に
よる甲状腺機能障害を生じるおそれがある。

a b c d
1 誤 正 誤 正
2 正 正 正 誤
3 誤 誤 正 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 誤 正 正

問70の答え
【正解1】

問 71
胃の薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a アルジオキサはマグネシウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。
b 消化管内容物中に発生した気泡の分離を促すことを目的として、ロートエキスが配合されている場合がある。
c ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動にはほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える作用を示すとされるが、消化管以外では一般的な抗コリン作用のため、排尿困難、動悸、目
のかすみの副作用を生じることがある。
d セトラキサート塩酸塩は、体内で代謝されてトラネキサム酸を生じることから、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では、使用する前にその適否について、治療を行って
いる医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。

1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(c,d)

問71の答え
【正解5】

問 72
以下の漢方処方製剤のうち、胃の不調を改善する目的で用いられるものはどれか。
1 猪苓湯
2 大黄甘草湯
3 麻杏甘石湯
4 六君子湯

問72の答え
【正解4】

問 73
止瀉薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 ベルベリン塩化物は、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。
2 ロペラミド塩酸塩が配合された止瀉薬は、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状に用いられることを目的としており、食あたりや水あたりによる下痢について
は適用対象ではない。
3 ゴバイシは、過剰な腸管の(蠕動)運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌も抑える止瀉作用がある。
4 次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマス等のビスマスを含む成分については、海外において長期連用した場合に精神神経症状が現れたとの報告があり、1週間以上継続して使用しな
いこととされている。

問73の答え
【正解3】

問 74
瀉下成分のうち、腸管を刺激して反射的な腸の運動を引き起こすことによる瀉下作用を目的として配合される成分として、正しいものの組み合わせはどれか。
a ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)
b ビサコジル
c カルメロースナトリウム(別名:カルボキシメチルセルロースナトリウム)
d センノシド
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(b,d)

問74の答え
【正解5】

問 75
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分とその副作用に関する記述について、誤っている組み合わせはどれか。
1 パパべリン塩酸塩 ― 眼圧上昇
2 パパべリン塩酸塩 ― 散瞳による目のかすみ
3 ジサイクロミン塩酸塩 ― 口渇
4 ジサイクロミン塩酸塩 ― 便秘

問75の答え
【正解2】

問 76
浣腸薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 浣腸薬を繰り返し使用すると直腸の感受性の低下(いわゆる慣れ)が生じて効果が弱くなる。
b グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れるとの報告がある。
c 炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
d 注入剤を使用した後、すぐに排便を試みないと、効果が十分に得られない。

a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 誤 誤 誤
5 誤 正 正 正

問76の答え
【正解1】

問 77
駆虫薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 条虫(いわゆるサナダ虫など)や吸虫の駆除を目的とする一般用医薬品はないため、これらについては、医療機関を受診して診療を受けるなどの対応が必要である。
b 消化管内容物の消化・吸収に伴って駆虫成分の吸収が高まることから、食後に使用することとされているものが多い。
c パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。
d カイニン酸は、アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。

1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(b,d)

問77の答え
【正解2】

問 78
強心薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。
1 ロクジョウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬である。
2 センソは、有効域が比較的狭い成分であり、一般用医薬品では、1日用量が 50㎎以下となるように用法・用量が定められている。
3 ロクジョウは、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされている。
4 センソが配合された丸薬、錠剤等の内服固形製剤は、口中で噛み砕くと舌等が麻痺することがあるため、噛まずに服用することとされている。

問78の答え
【正解4】

問 79
血中コレステロール及び高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a コレステロールは細胞の構成成分で、コレステロールの産生及び代謝は、主として脾臓で行われる。
b コレステロールは水に溶けにくい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。
c 大豆油不けん化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
d パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 正 正 正

問79の答え
【正解5】

問 80
貧血用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 貧血は、その原因によりビタミン欠乏性貧血、鉄欠乏性貧血等に分類されるが、鉄製剤で改善できるのは、鉄欠乏性貧血のみである。
b 鉄製剤の服用前後 30分に緑茶のようにタンニン酸を含む飲食物を摂取すると、鉄の吸収が悪くなることがある。
c クエン酸鉄アンモニウムは、不足した鉄分を補充することを目的として配合される。
d マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12 の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。

a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 正 正 誤
3 誤 正 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 正 正 誤 正

問80の答え
【正解2】

 

登販の継続的研修(外部研修)受講は義務

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問 81
外用痔疾用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、熱感刺激を生じさせるクロタミトンが配合されている場合がある。
b 痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、組織修復成分であるイソプロピルメチルフェノールが配合されている場合がある。
c 痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として、セチルピリジニウム塩化物が配合されている場合がある。
d 肛門周囲の末梢血管を拡張する作用を期待して、ナファゾリン塩酸塩が配合されている場合がある。

1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,d) 5(c,d)

問81の答え
【正解2】

問 82
以下の漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 六味丸は、体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてり、口渇があるものの排尿困難、残尿感、しびれ等に適すとされる。
2 牛車腎気丸は、体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの排尿困難、頻尿、むくみ等に適すとされる。
3 八味地黄丸は、体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの排尿困難、夜間尿、軽い尿漏れ等に適すとされる。
4 竜胆瀉肝湯は、体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。

問82の答え
【正解4】

問 83
婦人薬の適用対象となる症状及び配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 婦人薬は、月経及び月経周期に伴って起こる症状を中心として、女性に現れる特有な諸症状の緩和と、保健を主たる目的とする医薬品であり、更年期障害には用いられない。
b 月経前症候群とは、月経の約 10 ~3日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、抑うつなどの精神症状を主体とするものをいう。
c 人工的に合成された女性ホルモンの一種であるエチニルエストラジオールは、膣粘膜又は外陰部に適用されるものがあり、適用部位から吸収されて循環血液中に移行する。
d 妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって胎児の先天性異常の発生が報告されており、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける必要がある。

a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 誤 正
4 誤 誤 正 誤
5 誤 正 正 正

問83の答え
【正解5】

問 84
内服アレルギー用薬の配合成分とその配合目的に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a フェニレフリン塩酸塩 ― アドレナリン作動成分
b トラネキサム酸 ― 抗コリン成分
c ピリドキシン塩酸塩 ― 抗炎症成分
d メキタジン ― 抗ヒスタミン成分

1(a,c) 2(a,d) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d)

問84の答え
【正解2】

問 85
点鼻薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a スプレー式鼻炎用点鼻薬は、容器をなるべく鼻に密着させて使用し、使用後には鼻に接した部分を清潔なティッシュペーパー等で拭いて清潔に保っておく必要がある。
b アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に血管が拡張して、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。
c グリチルリチン酸二カリウムは、鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として配合されている。
d クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎の諸症状のうち、鼻づまり、鼻水等の緩和を目的として配合される。

1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(b,d)

問85の答え
【正解4】

問 86
点眼薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 点眼薬は、結膜嚢に適用するものであるため、通常、無菌的に製造されている。
b 点眼後に目尻を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされる。
c 点眼薬の容器に記載されている使用期限は、未開封の状態におけるものであり、容器が開封されてから長期間を経過した製品は、使用を避けるべきである。
d 点眼薬のうち、1回使い切りタイプとして防腐剤を含まない製品では、ソフトコンタクトレンズ装着時に使用できるものがある。

a b c d
1 誤 正 正 誤
2 誤 誤 誤 正
3 正 誤 正 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 誤

問86の答え
【正解3】

問 87
次の成分を含む点眼薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
1mL 中
スルファメトキサゾール 0.5 ㎎
クロルフェニラミンマレイン酸塩 5.0 ㎎
アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン) 3.0 ㎎
コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.2 ㎎
a 細菌感染による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として、スルファメトキサゾールが配合されている。
b 目の痒みを和らげることを目的として、クロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されている。
c 角膜の乾燥を防ぐことを目的として、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合されている。
d 眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する作用を期待して、コンドロイチン硫酸ナトリウムが配合されている。

1 a,b
2 a,c
3 b,c
4 b,d
5 c,d

問87の答え
【正解1】

問 88
一般的な創傷への対応及び殺菌消毒薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a オキシドールの一般細菌類の一部に対する殺菌消毒作用は、持続性があり、組織への浸透性も高い。
b 殺菌消毒薬のうち、エタノールは、手指・皮膚の消毒、器具類の消毒に用いられるが、皮膚刺激性が強いため、創傷面の殺菌・消毒には用いられない。
c 水洗が不十分で創傷面の内部に汚れが残ったまま、創傷表面を乾燥させるタイプの医薬品を使用すると、内部で雑菌が増殖して化膿することがある。
d 創傷部に殺菌消毒薬を繰り返し適用すると、殺菌消毒成分により組織修復が妨げられて、状態を悪化させることがある。

1(a,b) 2(a,d) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d)

問88の答え
【正解5】

問 89
皮膚に用いる薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a デキサメタゾンは、ステロイド性抗炎症成分であり、患部が広範囲にわたっている人では、短期間の使用であっても、適用部位を限る等、過度の使用を避けるべきである。
b フェルビナクは、非ステロイド性抗炎症成分であり、筋肉痛、関節痛等による鎮痛を目的として用いられるほか、殺菌作用があるため、皮膚感染症に対しても効果が期待できる。
c サリチル酸メチルは、局所刺激により患部の血行を促し、また、末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こすことにより、鎮痛作用をもたらすと考えられている。
d ヘパリン類似物質は、血液凝固を促すほか、抗炎症作用や保湿作用も期待される。

1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(c,d)

問89の答え
【正解2】

問 90
白癬の治療に用いる抗真菌薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a オキシコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。
b ピロールニトリンは、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
c ブテナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げ、その増殖を抑える。
d 一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には、軟膏が適すとされ、皮膚が厚く角質化している部分には液剤が適している。

a b c d
1 正 誤 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 正 正 誤 正
4 誤 正 誤 誤
5 誤 正 正 正

問90の答え
【正解1】

問 91
毛髪用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 毛髪用薬のうち、「壮年性脱毛症」等の疾患名を掲げた効能・効果は、医薬品においてのみ認められている。
b カルプロニウム塩化物は、末梢組織においてコリン作用を示し、発毛効果が期待されるが、コリンエステラーゼによる分解を受けやすいため、作用が持続しない。
c カシュウは、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
d ヒノキチオールは、抗菌、抗炎症などの作用を期待して用いられる。

1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(c,d)

問91の答え
【正解3】

問 92
歯痛薬及び歯槽膿漏薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a オイゲノールは、歯の齲蝕(むし歯)により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として用いられる。
b フィトナジオンは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して用いられる。
c カルバゾクロムは、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して用いられる。
d サンシシは、アカネ科のクチナシの果実を基原とする生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる。

a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 正
4 誤 誤 正 正
5 誤 正 誤 誤

問92の答え
【正解4】

問 93
口内炎及び口内炎用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 口内炎は、栄養摂取の偏りやストレスなどが要因となって生じる口腔粘膜の炎症であり、ウイルスによって生じることはない。
b 口内炎用薬は、口腔内を清浄にしてから使用することが重要であり、口腔咽喉薬や含嗽薬などを使用する場合には、十分な間隔を置くべきである。
c アクリノールは、患部からの細菌感染を防止することを目的として用いられる。
d 茵蔯蒿湯は、体力中等度以上で口渇があり、尿量少なく、胃腸が弱く下痢しやすいものの蕁麻疹、口内炎、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに適すとされる。

a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 誤 誤
3 誤 誤 誤 正
4 誤 正 正 正
5 誤 正 正 誤

問93の答え
【正解5】

問 94
禁煙補助剤に関する記述のうち、正しいものはどれか。
1 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が上昇するため、コーヒーや炭酸飲料などを摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。
2 うつ病と診断されたことのある人では、禁煙時の離脱症状により、うつ症状を悪化させることがあるため、使用を避ける必要がある。
3 母乳を与えている女性は、禁煙することが推奨されるので、禁煙補助剤を使用することが望ましい。
4 咀嚼剤は、ゆっくりと断続的に噛むと唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれてしまい、吐きけや腹痛等の副作用が現れやすくなる。

問94の答え
【正解2】

問 95
滋養強壮保健薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a トコフェロールは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける作用がある。
b ニンジン、ジオウ、トウキ、センキュウが既定値以上配合されている生薬主薬保健薬については、虚弱体質、食欲不振、冷え症等における滋養強壮の効能が認められている。
c システインは、肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドの代謝を促す働きがあるとされる。
d ガンマ-オリザノールは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合されている。

1(a,b) 2(a,c) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d)

問95の答え
【正解3】

問 96
漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 漢方処方は、処方全体としての適用性等、その性質からみて処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものである。
b 現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、中薬と呼ばれ、漢方薬とは明らかに別物である。
c 用法用量において適用年齢の下限が設けられていない漢方処方製剤は、生後3ヶ月未満の乳児にも使用することができる。
d 一般の生活者が漢方薬を購入する際には、漢方処方製剤を使用しようとする人の「証」(体質及び症状)を理解し、その「証」にあった漢方処方を選択することが出来るよう、医
薬品の販売等に従事する専門家が助言を行うことが重要である。

a b c d
1 正 誤 誤 正
2 誤 正 誤 誤
3 正 正 誤 正
4 正 正 正 誤
5 誤 誤 正 正

問96の答え
【正解3】

問 97
消毒薬及びその成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか
a 消毒薬が誤って皮膚に付着した場合は、流水をかけながら着衣を取り、石けんを用いて流水で皮膚を十分に(15 分間以上)水洗し、特にアルカリ性の場合には中和剤を用いる。
b イソプロパノールは、アルコール分が微生物のタンパク質を変性させることで、真菌類及びウイルスに対する殺菌消毒作用を示すが、結核菌に対する殺菌消毒作用はない。
c クレゾール石ケン液は、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
d 有機塩素系殺菌消毒成分であるジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられているため、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられ
る。

1(a,b) 2(a,c) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d)

問97の答え
【正解5】

問 98
衛生害虫及び殺虫剤、忌避剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ツツガムシは、ツツガムシ病リケッチアを媒介するノミの一種である。
b ゴキブリの卵は、医薬品の成分が浸透しない殻で覆われているため、燻蒸処理を行っても殺虫効果を示さない。
c フェノトリンは、シラミの刺咬による痒みや腫れ等の症状を和らげることを目的として、シャンプーやてんか粉に配合されている。
d イカリジンは、年齢による使用制限がない忌避成分であり、蚊やマダニなどに対して効果を発揮する。

a b c d
1 誤 正 誤 正
2 誤 誤 正 誤
3 誤 正 正 誤
4 正 正 誤 誤
5 正 誤 誤 正

問98の答え
【正解1】

問 99
殺虫剤に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
( a )は、有機リン系殺虫成分であり、殺虫作用は、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と( b )に結合してその働きを阻害することによる。ほ乳類では、高濃度又は多量に曝露した場合、神経の異常な興奮が起こり、( c )、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。

1 aペルメトリン b可逆的 c縮瞳
2 aペルメトリン b不可逆的 c散瞳
3 aフェンチオン b不可逆的 c散瞳
4 aフェンチオン b不可逆的 c縮瞳
5 aフェンチオン b可逆的 c散瞳

問99の答え
【正解4】

問 100
妊娠及び妊娠検査薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 妊娠初期(妊娠 12 週まで)は、胎児の脳や内臓などの諸器官が形づくられる重要な時期であり、母体が摂取した物質等の影響を受けやすい時期でもある。
b 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することができる。
c 早朝尿(起床直後の尿)は、尿中hCGが検出されにくいため、妊娠検査薬の検体として向いていない。
d 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。

1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,d) 5(c,d)

問100の答え
【正解3】

 

 


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実施機関:(公社)全日本医薬品登録販売者協会
協力機関:(一社)大阪府医薬品登録販売者協会

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