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【登録販売者 まめ知識】サポーター、テーピング

 2022/08/25 登録販売者まめ知識  

今回は衛生用品売場のなかでも近年充実しているサポーター、テーピングについて解説したいと思います。
コレラは指や手首、足などの関節や腰などに巻いて、その部位の補強、動きを制限することでケガや損害を予防し、再発を防ぐ目的で使われますが、注意としてケガが治るわけではなく、また絶対にケガしないというわけでありません。

サポーターが予防、回復期や再発防止に。メリットは自分で簡単に装着でき、装着後の再調整も可能で長期的に使う場合はテーピングより安価、デメリットはサポートできる部位が限られ、応急処置に向いていないこと。
テーピングはケガをしたときの応急処置、予防や再発防止に。メリットは長さや巻き方を調整することで様々な部位をサポートでき、一時的な使用であればサポーターより安価で、デメリットは一人では巻きづらく技術が必要とされ、巻きなおしが困難となります。

サポーターの基礎知識

サポータはその名前の通り何かをサポート(助ける)することで、目的は次の通りです。
【予防】健康な人がケガをしないように予防の目的でしようする。
【再発防止】ケガをして治療を受けた人が同じケガを繰り返さないように再発防止を目的として使用する。
サポートする部位は関節につけるサポーターは関節やその周りの筋肉、靭帯などと、関節以外につけるものは筋肉サポートで、①関節を圧迫して固定する圧迫機能②関節のぐらつきを安定させる機能③関節周りを温めて血行を改善する保温機能が得られます。
サポーターは固定や保温することで痛む部位をサポートする役割があり、その効果を最大限に発揮するには用途に合った種類を選ぶことが大切。サポーターで関節を固定・安定させると無理な動きが制限され、膝にかかるストレスを軽減することが出来ます。また、関節周りを温めることで血行を促し、痛みを軽減する効果も期待できます。

サポータの使い分けとポイント

機能性タイプ

歩行や階段の上り下りなで、日常生活で負担を感じる場合には、膝などを固定し、動きを安定させる機能性タイプのサポーターがおすすめ。また、大きな負荷がかかるスポーツでは、膝関節に加えて腱や膝蓋骨にもストレスがかかるので、サポーターで保護することが大切になります。
サポーターを選ぶときは、行うスポーツの特性に合わせて検討し、膝関節の動きが重要なスポーツでは伸縮性があり動きを妨げすぎないもの、長時間行うスポーツでは締め付けを調整しやすいものを選びます。
筒形とベルト型の2種類があり筒形(スタンダードタイプ)は、膝では全体をサポーターで圧迫して関節周りを安定させます。伸縮性に優れているため、膝などをしっかり固定しつつ動きを妨げないのが特徴、膝周りなどの筋肉が疲れやすいと感じる方や、膝等の動きをせいげんしすぎないようにしたい方に。
ベルト型(主に加圧・固定型)は膝などの動きをベルトで締め付けて制限することで、関節回りが安定するために、動きによる負担を軽減できる点が特徴で、膝などひねる動作や曲げ伸ばしをしたときの動きに不安がある方におすすめ。

メッシュタイプ

またサポーター着用時の不快なムレを抑えるために、一部に薄く通気性の良いドライメッシュ編みを施し、快適生活を高めるため肌側には吸水速乾素材を採用した商品があり、汗をかきやすい夏場やスポーツをする際に推奨されます。

保温タイプ

膝周りなどが冷えやすい、膝などが冷えると痛みが強くなるという方に保温タイプがおススメです。温熱シートや遠赤外線加工によって患部を温める。保温することで血行が良くなるため、患部にストレスを軽減することが出来る。保温の方法や生地の厚さは商品によって異なるため、快適に感じるものを選びます。

注意事項

・筋力低下やムレによるかぶれ、うっ血などを避けるため、就寝中や休息中は外すこと。
・捻挫、骨折、傷、湿疹などの異常や末梢血行障害のある人、化繊やゴム素材などにアレルギーのある人は使用しないこと。
・痛み、かぶれ、傷、うっ血など身体に異常を感じた場合には直ちに使用を中止し、薬剤師、登録販売者に相談。

テーピング基礎知識

テーピングの目的としては、まずはケガや傷害の起こりやすい部位を補強し、ケガや傷害の発生を予防する効果があげられます。
そして以前にケガや傷害をおこした部位は再発しやすい場合があるため、こうした部位を補強し、保護する効果があるほか、医療機関を受診するまでの応急処置として、症状の悪化を最小限に抑えるためにテーピングを行う場合があります。
効果としては①可動範囲が制限できる。捻挫、靱帯損傷、脱臼などはその部位が正常な可動範囲を越えてしまった結果、起こるケガである。このようなケガを防止するためには、テーピングによる可動範囲の制限が効果的②ケガや傷害を受けて弱くなった部位を補強できる。ケガや傷害を受けて弱くなった関節や筋肉、靱帯、腱などにテーピングをすると、その部位に補強することができる。これはケガや傷害の再発予防に効果的③ケガや傷害への恐怖感を軽減できる。過去にけがや傷害を受けたプレーヤーはケガや傷害に対する恐怖心を抱く事があるため、患部を補強、保護することで、安心感が生まれ、プレーできるようになる。
といったことがあげられます。

テーピングの使い分けとポイント

非伸縮テープ

「伸びないテープ」は強い固定や圧迫を目的とし、激しい運動などの固定や圧迫におすすめ。

伸縮テープ

「伸びるテープ」は可動制限や固定・圧迫を目的とし、商品によって①激しいスポーツや応急処置に最適な最も可動制限の高いタイプ②可動部の可動制限を動きやすく優先にしたタイプ(足首や膝等の関節部の可動制限をゆるくした場合に)③筋肉サポートを中心に可動制限するタイプ(高い固定力で汗に強く、激しいスポーツでもはがれにくい強粘着タイプと撥水性・通気性に優れたキネシオロジーテープがある)④筋肉サポートと可動制限を手軽に使いやすくした手切れ可能なタイプ(適度な伸縮性と粘着性のキネシオロジーテープでは、はく離紙が無く、手で簡単に切れるため一人で巻くセルフテーピングに最適)などあります。

アンダーラップテープ

テーピング時の皮膚の保護にまくウレタンフォームのテープで、肌に直接にまき、その上からテーピングテープを巻くと皮膚への刺激を和らげ、はがすのも楽になります。

その他

1.テーピングとアンダーラップの両方の機能を備えたテープとして、自着性に優れ、「薄さ・軽さ・丈夫さ」を兼ね備えた日本初のテーピング。
2.包帯・サポーター・テーピング。3つの機能を兼ね備えた、重ねて巻くだけで圧迫、固定できる「スポーツ用自着性伸縮包帯」(くっつくバンテージ)
3.関節部の使用に最適な、巻きずれの少ない弾性包帯(バンテージ)(※テープを切る際にはハサミを使用)

注意事項

・テーピングは体を動かすときに効果を発揮するので、体を動かす直前に貼り、体を動かした直後にははがす事。はがす時は、体毛の流れに沿ってゆっくはがす事。
・使用中に痒みや発赤などの症状が現れた場合はすみやかに使用を中止し、薬剤師・登録販売者に相談。

(薬局新聞)

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さまざまなアドバイスや対応ができるよう医薬品登録販売者として日々の自己研鑽が必須です。

大阪府医薬品登録販売者協会は厚生労働省ガイドラインに則った登録販売者の外部研修を開催しております。
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