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令和5年・2023年 登録販売者試験 過去問【人体の働きと医薬品】九州・沖縄ブロック(福岡/大分/宮崎/鹿児島/熊本/佐賀/長崎/沖縄)

 2024/09/06 登録販売者試験  

 

人体の働きと医薬品(全20問)

問 21
消化器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 唾液には、デンプンを分解する消化酵素が含まれている。
イ ペプシノーゲンは、胃酸によって、タンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。
ウ 膵臓は、炭水化物及び脂質を消化する酵素の供給を担っており、タンパク質の消化には関与していない。
エ 胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、脂質の消化を容易にし、また、脂溶性ビタミンの吸収を助ける。

ア イ ウ エ
1 正 正 正 正
2 正 正 誤 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 正

問21の答え
【正解2】

問 22
肝臓に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグリコーゲンとして蓄えられる。
イ 肝臓は、消化管等から吸収された、又は体内で生成した、滞留すると生体に有害な物質を、肝細胞内の酵素系の働きで代謝して無毒化し、又は体外に排出されやすい形にする。
ウ 肝臓は、脂溶性ビタミンの貯蔵臓器であるが、水溶性ビタミンを貯蔵することはできない。
エ 肝臓は、必須アミノ酸を生合成している。

1 ア、イ
2 ア、エ
3 イ、ウ
4 ウ、エ

問22の答え
【正解1】

問 23
肺に関する以下の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

1 胸部の左右両側に1対あり、肺の筋組織を収縮・弛緩することにより呼吸運動が行われる。
2 肺の内部で気管支が細かく枝分かれし、末端はブドウの房のような構造となっており、その球状の袋部分を肺胞という。
3 肺胞の壁は非常に厚くできており、周囲を毛細血管が網のように取り囲んでいる。
4 肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から酸素が肺胞気中に拡散し、代わりに二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。

問23の答え
【正解2】

問 24
赤血球に関する以下の記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
赤血球は、中央部がくぼんだ円盤状の細胞で、血液全体の約( ア )を占めている。赤血球は( イ )で産生されるが、赤血球の数が少なすぎたり、赤血球中の( ウ )量が欠乏すると、血液は酸素を十分に供給できず、疲労や血色不良などの貧血症状が現れる。

1 ア.40%  イ.骨髄  ウ.ヘモグロビン
2 ア.40%  イ.脾臓  ウ.フィブリン
3 ア.60%  イ.脾臓  ウ.ヘモグロビン
4 ア.80%  イ.骨髄  ウ.フィブリン
5 ア.80%  イ.骨髄  ウ.ヘモグロビン

問24の答え
【正解1】

問 25
泌尿器系に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1 腎臓では、血液中の老廃物の除去のほか、水分及び電解質の排出調節が行われており、血圧を一定範囲内に保つ上でも重要な役割を担っている。
2 副腎髄質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。
3 膀胱の出口にある膀胱括約筋が収縮すると、同時に膀胱壁の排尿筋が弛緩し、尿が尿道へ押し出される。
4 高齢者は、膀胱や尿道の括約筋の働きによって排尿を制御する機能が低下し、また、膀胱の容量が小さくなるため、尿失禁を起こしやすくなる。

問25の答え
【正解3】

問 26
感覚器官に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 目で光を感じる反応にはビタミンCが不可欠であるため、ビタミンCが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)が生じる。
イ 鼻腔と副鼻腔が連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。
ウ 小さな子供は、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入して感染が起こりやすい。
エ 乗物酔い(動揺病)は、乗り物に乗っているとき反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。

ア イ ウ エ
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 正

問26の答え
【正解3】

問 27
外皮系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層構造からなる。
イ メラニン色素の防護能力を超える紫外線に曝されると、皮膚組織が損傷を受け、たこやうおのめができる。
ウ 表皮には、毛細血管や知覚神経の末端が通っている。
エ 皮下脂肪層は、外気の熱や寒さから体を守るとともに、衝撃から体を保護するほか、脂質としてエネルギー源を蓄える機能がある。

1 ア、イ
2 ア、エ
3 イ、ウ
4 ウ、エ

問27の答え
【正解2】

問 28
筋組織に関する以下の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

1 骨格筋は、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋である。
2 骨格筋の疲労は、乳酸の代謝に伴って生成するグリコーゲンが蓄積して生じる。
3 平滑筋及び心筋は、筋線維に骨格筋のような横縞模様がなく、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある。
4 骨格筋は自律神経系で支配されるのに対して、平滑筋及び心筋は体性神経系に支配されている。

問28の答え
【正解1】

問 29
中枢神経系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい

ア 脊髄には、自律神経系、ホルモン分泌の調節機能を担う視床下部がある。
イ 小児は、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しにくい。
ウ 脳は延髄を介して脊髄とつながっており、延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。
エ 脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えている。

1 ア、イ
2 ア、ウ
3 イ、エ
4 ウ、エ

問29の答え
【正解4】

問 30
交感神経系が副交感神経系より活発に働いたときの効果器とその反応に関する以下関係の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 目  ー 瞳孔収縮
イ 心臓 ー 心拍数増加
ウ 腸  ー 運動亢進
エ 膀胱 ー 排尿筋の弛緩

ア イ ウ エ
1 正 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正

問30の答え
【正解4】

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問 31
医薬品の吸収、代謝及び排泄に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 内服薬の有効成分の消化管からの吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受ける。
イ 坐剤は、肛門から医薬品を挿入することにより、薄い小腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させるものである。
ウ 医薬品の経口投与後、消化管で吸収された有効成分は、消化管の毛細血管から血液中へ移行し、門脈を経由して肝臓で代謝を受ける。
エ 有効成分と血漿タンパク質との複合体は、腎臓で濾過されやすいため、速やかに尿中に排泄される。

1 ア、イ
2 ア、ウ
3 イ、エ
4 ウ、エ

問31の答え
【正解2】

問 32
薬の体内での働きに関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1 循環血液中に移行した有効成分は、血流によって全身の組織・器官へ運ばれて作用する。
2 医薬品が摂取された後、成分が吸収されるにつれてその血中濃度は上昇し、ある最小有効濃度(閾値)を超えたときに生体の反応としての薬効が現れる。
3 医薬品が摂取された後、有効成分の血中濃度はある時点でピーク(最高血中濃度)に達し、その後は低下していくが、これは代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためである。
4 一度に大量の医薬品を摂取し、血中濃度を高くするほど限りなく薬効は増強され、有害な作用(副作用や毒性)も現れやすくなる。

問32の答え
【正解4】

問 33
医薬品の剤形及び適切な使用方法に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤形である。
イ 口腔内崩壊錠は、適切な量の水とともに服用する必要がある剤形であるため、水分摂取が制限されている患者には適さない。
ウ 経口液剤は、比較的緩やかに消化管から吸収されるため、固形製剤よりも有効成分の血中濃度が上昇しにくい。
エ 軟膏剤は、油性の基剤で皮膚への刺激が強いため、患部がじゅくじゅくと浸潤している場合は使用を控えるべきである。

ア イ ウ エ
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 正 正

問33の答え
【正解3】

問 34
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。
イ 発症の可能性がある医薬品の種類は限定的であるため、発症の予測は極めて容易である。
ウ 一旦発症すると、多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがある。
エ 原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することがほとんどで、1ヶ月以上経過した後に発症することはない。

1 ア、イ
2 ア、ウ
3 イ、エ
4 ウ、エ

問34の答え
【正解2】

問 35
肝機能障害に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1 医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに大別される。
2 軽度の肝機能障害の場合、自覚症状がなく、健康診断等の血液検査で初めて判明することが多い。
3 黄疸とは、ビリルビン(黄色色素)が胆汁中へ排出されず血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。
4 肝機能障害が疑われても、原因と考えられる医薬品の使用を急にはやめず様子をみることが大切である。

問35の答え
【正解4】

問 36
精神神経系に現れる副作用に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1 眠気を催すことが知られている医薬品を使用した後は、乗り物や危険な機械類の運転操作に従事しないよう十分注意することが必要である。
2 精神神経症状は、医薬品の不適正な使用がなされた場合に発生する副作用であり、一般用医薬品においては、通常の用法・用量で発生することはない。

3 多くの場合、無菌性髄膜炎の発症は急性で、首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐きけ・嘔吐、意識混濁等の症状が現れる。
4 心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感、不安定感等の症状が現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、症状によっては医師の診療を受けるなどの対応が必要である。

問36の答え
【正解2】

問 37
イレウス様症状に関する以下の記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。なお、同じ記号の(  )内には同じ字句が入ります。
医薬品の作用によって腸管運動が( ア )すると、激しい腹痛や嘔吐、腹部膨満感等を伴う著しい( イ )が現れる。悪化すると、腸内容物の逆流による嘔吐が原因で脱水症状を呈したり、腸内細菌の異常( ウ )によって全身状態の衰弱が急激に進行する可能性がある。小児や高齢者のほか、普段から( イ )傾向のある人は、発症のリスクが高い。

1 ア.亢進  イ.下痢  ウ.増殖
2 ア.亢進  イ.便秘  ウ.減少
3 ア.麻痺  イ.下痢  ウ.減少
4 ア.麻痺  イ.下痢  ウ.増殖
5 ア.麻痺  イ.便秘  ウ.増殖

問37の答え
【正解5】

問 38
医薬品の副作用としての喘息に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい

ア 原因となる医薬品の使用後、短時間(1時間以内)のうちに鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴及び呼吸困難を生じる。
イ 坐薬や外用薬で誘発されることがある。
ウ 合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失すれば症状は寛解する。
エ これまでに医薬品で喘息発作を起こしたことがある人は重症化しやすいので、同種の医薬品の使用を避ける必要がある。

ア イ ウ エ
1 正 正 正 正
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤

問38の答え
【正解1】

問 39
循環器系に現れる副作用に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1 うっ血性心不全とは、全身に必要とされる量以上の血液を心臓から送り出すことで、肺に血液が貯留して、種々の症状を示す疾患である。
2 息切れ、疲れやすい、足のむくみ、急な体重の増加、咳とピンク色の痰などを認めた場合は、うっ血性心不全の可能性を疑い、早期に医師の診療を受ける必要がある。
3 不整脈とは、心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で心臓の拍動リズムが乱れる病態である。
4 不整脈は、代謝機能の低下によって発症リスクが高まることがあるので、腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用等に留意するべきである。

問39の答え
【正解1】

問 40
皮膚に現れる副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア かぶれ症状のうち、太陽光線(紫外線)に曝されて起こるものを、光線過敏症という。
イ 接触皮膚炎は、医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じるが、光線過敏症は、医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がって重篤化する場合がある。
ウ 以前に薬疹を起こしたことがある人は、抗体が形成されるため、再び薬疹を生じる可能性は低くなる。
エ 薬疹の痒みの症状に対しては、セルフメディケーションの観点から、一般の生活者が自らの判断で対症療法を行うことが推奨される。

1 ア、イ
2 ア、ウ
3 イ、エ
4 ウ、エ

問40の答え
【正解1】

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業界紙「薬事日報社」発行の團野 浩先生監修「登録販売者試験テキスト」に基づいた講座です。登録販売者試験の出題範囲である「試験問題の作成に関する手引き」(厚生労働省HP公表)の内容をすべて漏らさず、わかりやすく解説した試験対策用テキストなので、この″手引き″に沿った学習が合格の近道です。全日本医薬品登録販売者協会の認定講座です。

実施機関:(公社)全日本医薬品登録販売者協会
協力機関:(一社)大阪府医薬品登録販売者協会

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