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令和5年・2023年 登録販売者試験 過去問【医薬品に共通する特性と基本的な知識】中国・四国ブロック(島根/鳥取/岡山/広島/山口/香川/愛媛/高知)

 2024/09/05 登録販売者試験  

 

医薬品に共通する特性と基本的な知識(全20問)

問 1
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 主作用以外の反応であっても、特段の不都合を生じないものであれば、通常、副作用として扱われることはない。
b 副作用は、発生原因の観点から薬理作用によるものとアレルギー(過敏反応)によるものに大別することができる。
c 眠気や口渇等の比較的よく見られる症状は、副作用とはいわない。
d 一般用医薬品の使用にあたっては、通常、重大な副作用よりも、その使用を中断することによる不利益を回避することが優先される。

a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 誤 正
4 正 誤 正 正
5 誤 正 誤 正

問1の答え
【正解2】

問 2
いわゆる健康食品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか

a 機能性表示食品は、疾病に罹患した者の健康維持及び増進に役立つ機能を表示できる。
b 栄養機能食品は、国が定めた規格基準に適合したものであれば、その食品に含まれるビタミン、ミネラル等の栄養成分の健康機能を表示できる。
c 健康食品は、安全性や効果を担保する科学的データの面で医薬品と同等のものである。
d 健康食品は、健康増進や維持の助けになることが期待されるが、医薬品とは法律上区別される。

a b c d
1 誤 正 誤 正
2 正 正 誤 正
3 誤 誤 正 正
4 正 正 正 誤
5 正 誤 誤 誤

問2の答え
【正解1】

問 3
他の医薬品や食品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 外用薬や注射薬であっても、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性がある。
b 相互作用は、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こり、医薬品が吸収、分布、代謝、又は排泄される過程では起こらない。
c 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が弱まっていることが多く、その結果、アセトアミノフェンが通常よりも代謝されにくくなる。
d 相互作用による副作用のリスクを減らす観点から、緩和を図りたい症状が明確である場合には、なるべくその症状に合った成分のみが配合された医薬品を選択することが望ましい。

a b c d
1 正 誤 正 正
2 誤 誤 正 誤
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 正 誤 誤 正

問3の答え
【正解5】

問 4
医薬品のリスク評価に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a ヒトを対象とした臨床試験の実施の基準には、国際的に Good Vigilance Practice(GVP)が制定されている。
b 医薬品の効果とリスクは、用量と作用強度の関係(用量-反応関係)に基づいて評価される。
c 新規に開発される医薬品のリスク評価として、毒性試験が厳格に実施されている。
d 動物実験により求められる 50%有効量は、薬物の毒性の指標として用いられる。

1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(b,d)

問4の答え
【正解4】

問 5
医薬品の本質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか
a 一般用医薬品の保健衛生上のリスクは、医療用医薬品と比較すれば相対的に低いと考えられる。
b 販売した一般用医薬品に明らかな欠陥があった場合などは、製造物責任法(平成6年法律第 85号)の対象となりえる。
c 医薬品医療機器等法では、健康被害の発生の可能性がない場合であっても、異物等の混入、変質等がある医薬品を販売等してはならない旨を定めている。
d 医薬品は、人の疾病の治療に使用されるものであり、診断や予防のために使用されるものではない。

a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 誤 正 正
3 誤 正 正 正
4 正 誤 誤 誤
5 正 正 誤 正

問5の答え
【正解1】

問 6
小児への医薬品使用等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか
a 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項(平成 29年6月8日付け薬生安発 0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)」において、小児という場合には、おおよその目安として、7歳未満の年齢区分が用いられている。
b 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。
c 年齢に応じた用法用量が定められていない医薬品の場合は、保護者等に対して、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるよう説明することが重要である。
d 小児は、血液脳関門が発達しているため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。

a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 正 誤 誤

問6の答え
【正解5】

問 7
高齢者への医薬品使用等に関する記述のうち、正しいものはどれか。
1 年齢のみから、副作用を生じるリスクがどの程度増大しているかを容易に判断できる。
2 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が現れにくくなる。
3 一般用医薬品は作用が比較的穏やかであり、高齢者が複数の医薬品を長期間使用しても副作用を生じるリスクは低い。
4 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項(平成 29年6月8日付け薬生安発 0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)」において、おおよその目安として 65歳以上を「高齢者」としている。

問7の答え
【正解4】

問 8
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 胎児は、母体との間に存在する胎盤を通じて栄養分を受け取っており、胎盤には胎児の血液と母体の血液とが混合する仕組みがある。
b 便秘薬には、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。
c 一般用医薬品は、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が確立しているため、妊婦の使用の可否について、添付文書に明記されている。
d 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られているが、通常の使用の範囲では具体的な悪影響が判明していないものもある。

1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(b,d)

問8の答え
【正解5】

問 9
プラセボ効果に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a プラセボ効果は、不確実であり、それを目的として医薬品が使用されるべきではない。
b プラセボ効果とは、医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用を生じることをいう。
c プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることがある。
d プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもの(効果)のみである。

1(a,b) 2(a,c) 3(a,d) 4(b,c) 5(b,d)

 
問9の答え
【正解2】

問 10
セルフメディケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a セルフメディケーションの主役は一般の生活者である。
b 近年、専門家によるアドバイスなしで、身近にある一般用医薬品を利用する「セルフメディケーション」の考え方がみられるようになってきている。
c 世界保健機関(WHO)によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」とされている。

a b c
1 正 誤 正
2 正 誤 誤
3 正 正 正
4 誤 誤 正
5 誤 正 誤

 
問10の答え
【正解1】

登販の継続的研修(外部研修)受講は義務

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問 11
アレルギー(過敏反応)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品の中には、鶏卵や牛乳等を原材料として作られているものがあるため、それらに対するアレルギーがある人では使用を避けなければならない場合もある。
b 通常の免疫反応の場合、炎症やそれに伴って発生する発熱等は、人体にとって有害なものを体内から排除するための必要な過程である。
c 医薬品にアレルギーを起こしたことがない人は、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合でもアレルギーを起こすことはない。
d アレルゲンとなり得る添加物として、黄色4号(タートラジン)、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム、ピロ硫酸カリウム等)等が知られている。

a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 誤 正 誤
3 正 正 誤 正
4 誤 正 正 正
5 正 誤 誤 誤

問11の答え
【正解3】

問 12
医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 日本薬局方に収められている医薬品であって、その性状、品質が日本薬局方で定める基準に適合しないものは販売が禁止されている。
b 医薬品は適切な保管・陳列がなされた場合、経時変化による品質の劣化は避けられる。
c 医薬品は適切な保管・陳列がなされない場合、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることはないが、効き目が低下するおそれはある。
d 医薬品の外箱等に表示されている「使用期限」は、開封の有無にかかわらず、未使用状態で保管された場合に品質が保持される期限である。

a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 正 誤
3 正 誤 正 正
4 正 誤 誤 誤
5 誤 誤 誤 正

問12の答え
【正解4】

問 13
一般用医薬品の役割に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 健康状態の自己検査
2 健康の維持・増進
3 生活の質(QOL)の改善・向上
4 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。)
5 重度な疾病に伴う症状の改善

 
問13の答え
【正解5】

問 14
一般用医薬品の定義に関する以下の記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
一般用医薬品は、医薬品医療機器等法第4条第5項第4号において「医薬品のうち、その( a )において人体に対する作用が著しくないものであって、( b )その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの(( c )を除く。)」と定義されている。

1 a効能及び効果  b登録販売者  c要指導医薬品
2 a効能及び効果  b薬剤師    c処方箋医薬品
3 a用法及び用量  b登録販売者  c処方箋医薬品
4 a効能及び効果  b薬剤師    c要指導医薬品
5 a用法及び用量  b薬剤師    c要指導医薬品

 
問14の答え
【正解4】。
問 15
医療機関で治療を受けている人等への配慮に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 医療機関での治療は特に受けていない場合であっても、医薬品の種類や配合成分等によっては、特定の症状がある人が使用するとその症状を悪化させるおそれがある。
b 生活習慣病等の慢性疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品を使用することでその症状が悪化したり、治療が妨げられることもある。
c 医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人について、疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品との併用により症状を悪化させることがあり注意が必要であるため、一般用医薬品との併用の可否を判断することを登録販売者に義務付けている。

a b c
1 正 正 正
2 誤 誤 正
3 誤 正 誤
4 正 正 誤
5 正 誤 誤

問15の答え
【正解4】

問 16
医薬品の適正使用と副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品は、その目的とする効果に対して副作用が生じる危険性が最小限となるよう、使用する量や使い方が定められている。
b 一般用医薬品には、使用してもドーピングに該当する成分を含んだものはない。
c 一般用医薬品は作用が著しくないため、乱用の繰り返しによっても、慢性的な臓器障害までは生じない。
d 人体に直接使用されない医薬品についても、使用する人の誤解や認識不足によって、副作用につながることがある。

a b c d
1 正 誤 誤 正
2 誤 誤 正 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 正 誤 正 誤

問16の答え
【正解1】

問 17
サリドマイドに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか
a サリドマイドは、解熱鎮痛薬として販売された医薬品である。
b 妊娠している女性が摂取した場合、サリドマイドは血液脳関門を通過して胎児に移行するため、胎児に先天異常が発生する。
c サリドマイド製剤には、一般用医薬品として販売されていた製品もある。
d サリドマイドには、副作用として血管新生を妨げる作用がある。

a b c d
1 誤 誤 正 正
2 正 誤 誤 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 正 正 誤

問17の答え
【正解1】

問 18
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a HIV訴訟とは、血友病患者が、HIVが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
b HIV訴訟を契機に、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
c HIV訴訟の和解を踏まえ、製薬企業に対し、医薬品の副作用報告が初めて義務付けられた。
d HIV訴訟を契機に、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度が創設された。

a b c d
1 誤 誤 正 誤
2 誤 誤 正 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 誤 正

 
問18の答え
【正解5】

問 19
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ヒト乾燥硬膜の原料が採取された段階でプリオンに汚染されている場合があり、プリオン不活化のための十分な化学的処理が行われないまま製品として流通し、脳外科手術で移植された患者にCJDが発生した。
b CJDは、細菌でもウイルスでもないリン脂質の一種であるプリオンが原因とされた。
c CJDの症状としては、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難が現れる。
d CJD訴訟の和解の後に、生物由来製品による感染等被害救済制度の創設等がなされた。

a b c d
1 正 誤 正 正
2 誤 正 誤 正
3 正 誤 誤 正
4 正 正 正 誤
5 誤 誤 正 誤

問19の答え
【正解3】

問 20
亜急性脊髄視神経症(スモン)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a スモンの原因となったキノホルム製剤には、一般用医薬品として販売されていた製品もある。
b キノホルム製剤は、我が国では現在、アメーバ赤痢への使用に限定して販売されている。
c スモン患者に対する施策や救済制度として、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担、重症患者に対する介護事業等が講じられている。
d スモン訴訟を契機として、医薬品副作用モニター制度が創設された。

1(a,b) 2(a,c) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d)

問20の答え
【正解2】

 

 


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業界紙「薬事日報社」発行の團野 浩先生監修「登録販売者試験テキスト」に基づいた講座です。登録販売者試験の出題範囲である「試験問題の作成に関する手引き」(厚生労働省HP公表)の内容をすべて漏らさず、わかりやすく解説した試験対策用テキストなので、この″手引き″に沿った学習が合格の近道です。全日本医薬品登録販売者協会の認定講座です。

実施機関:(公社)全日本医薬品登録販売者協会
協力機関:(一社)大阪府医薬品登録販売者協会

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