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令和7年度第4回eラーニング 解答解説「アレルギー性鼻炎症状」

令和7年度第4回「アレルギー性鼻炎症状」正答と解説

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「アレルギー性鼻炎症状」確認テスト正答と解説

解答解説-アレルギー性鼻炎症状

問1.【受診勧奨(病名を口にしない!)】
〔答: すべて○ 〕

(1)①細菌性髄膜炎のおそれ:脳と脊髄を覆っているくも膜下腔に細菌が侵入し、免疫細胞が集まって炎症が起こるのが髄膜炎。成人は24 時間以内に絶望的な病状に至ることすらあり、小児ではさらに早いことがある。②脳膿瘍(のうのうよう)のおそれ:脳膿瘍は、頭部の感染や血流によって感染が脳に及んで局所的に膿が溜まった状態。周辺の脳組織が腫れ、頭蓋内圧が上昇するので、息みによって痛みが強まる。初発症状は頭痛、意識障害、けいれんが多い。発熱は現れても初期だけ。数日から数週間の単位で症状が進む。膿が脳脊髄液に入ると急性髄膜炎も起こる。硬膜下膿瘍は硬膜とくも膜の間で起こり、頭痛は片側性。
③眼窩蜂窩織炎(がんかほうかしきえん)のおそれ:治療が遅れると失明等の視力障害、感染が脳や脊髄に広がったり、海綿静脈洞血栓症を引き起こしたりすることもある。
(2)副鼻腔、鼻の周囲、眼の部分に感染症が起こると、隣接している部位で髄膜炎が起こることがある。また、これらの部位の静脈は、眼の後方の脳の基底部にある大きな静脈=海綿静脈洞につながっている。稀ではあるが細菌が静脈系から血行性に頭蓋内に入り髄膜炎・脳炎を起こすことがある。細菌が脳に広がると、眠気、けいれん、特定の部位の異常な感覚や筋力低下が生じたりする。感染した血液の塊が海綿静脈洞で詰まるとひどい頭痛を伴って眼球の動きが制限されたりする海綿静脈洞血栓症が起こる。
①蜂窩織炎ほうかしきえん(蜂巣炎ほうそうえん)を生じたのおそれ:“鼻せつ”ではあるが、鼻全体が腫れるような場合は深い感染症の蜂窩織炎が考えられ、熱が出たり、頭蓋内感染の原因になったりすることもある。
②急性副鼻腔炎のおそれ:発熱や悪寒がみられる場合は、炎症が副鼻腔以外の部位にも広がっている可能性がある。視覚の異常や眼の周囲の腫れはきわめて深刻な状態で、数分から数時間以内に失明するおそれがある。

問2.【セルフメディケーションでも対応できる鼻炎等】
〔答:①②B,C,③④D,F,⑤⑥E,G〕

問3.【医薬品の使い分け】
(1)〔答:①C,②A,③④HI,⑤⑥FG〕

第二世代の抗ヒスタミン成分のアレルギー性鼻炎に対する有効率は50%前後。ケトチフェンフマル酸塩で59.0%。
1日2回:フェキソフェナジン塩酸塩、ケトチフェンフマル酸塩、アゼラスチン塩酸塩、メキタジン
1日1回:エピナスチン、セチリジン塩酸塩、エバスチン、ロラタジン

(2)〔答:①C, ②B,③A,④E,⑤D〕しばりに注意。

問4.【患者情報確認・生活スタイル】
〔答:①B,②C,③A,④⑤⑥DEM,⑦F,⑧I,⑨G,⑩L,⑪H〕

①ナファゾリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン硝酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩等。
②服用後の症状に関する相談事項に「口のかわき、眠気」がある。これは、スイッチ成分のアゼラスチン、ケトチフェン、エピナスチン、セチリジン、エバスチン、フェキソフェナジン、ロラタジン及びベポタスチンにも記載があるが、フェキソフェナジンとロラタジンには「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」の記載はない。
③ダツラエキス、ベラドンナアルカロイド、ヨウ化イソプロパミド、ロートエキス等。抗コリン作用により、心拍数を増加させ心臓に負担をかけるおそれがある他、膀胱の排尿筋収縮力低下による排尿障害、散瞳による眼への影響、腺分泌抑制による口渇等に注意が必要。服用後の症状に関する相談事項に「便秘、目のかすみ」がある。
※:医療用の抗コリン成分は、「潰瘍性大腸炎の患者(中毒性巨大結腸を起こすおそれ)」、「甲状腺機能亢進症の患者(心拍数増加のおそれ)」、「高温環境にある患者(汗腺分泌抑制→体温調節を障害するおそれ)」等にも「慎重投与」。
④⑤⑥メチルエフェドリン塩酸塩(l 体も同様に記載)は、授乳中の投与に関する安全性は確立していない。Eのカフェインは、乳児の半減期が長くて蓄積しやすいため、頻脈・不眠を起こさせるおそれがある。Mのメキタジンは動物実験で、トリプロリジン塩酸塩はヒトで、乳汁中へ移行するとの報告がある。
※:「してはいけないこと」への記載は、ジフェンヒドラミン類(乳児の昏睡がみられたとの報告がある等)、ロートエキス(新生児に頻脈等を起こすことがある)、セチリジン塩酸塩及びロラタジン(ヒトで乳汁中への移行が報告されている)、他に動物実験で乳汁中へ移行することが報告されているものとしてアゼラスチン塩酸塩、ケトチフェンフマル酸塩、フェキソフェナジン塩酸塩、エピナスチン、エバスチン及びベポタスチンベシル酸塩がある。
⑦フィブリンを溶解する酵素、プラスミンの働きを阻止する作用があり、血栓を溶解しにくくするおそれがある。
⑧腎障害患者では、血中濃度半減期の延長が認められ、血中濃度が増大する(ベポタスチンベシル酸塩も「腎臓病の診断を受けた人」は使用できない)。テオフィリン製剤で本剤の作用を強めるおそれ、テオフィリンの併用により本剤の曝露量増加のおそれ、肝障害のある患者では血中濃度持続のおそれ、てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者では痙攣を発現するおそれがある。
⑨制酸成分が本剤を一時的に吸着することにより吸収量が減少、本剤の作用を減弱させることがある。
⑩エバスチンは肝障害(肝機能異常があらわれるおそれ)、ロラタジンは肝臓病および腎臓病(血漿中濃度上昇のおそれ)並びにてんかん(既往者に発作の報告がある) の診断を受けた人は相談。いずれも、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎等の診断を受けたことがある人総合的な治療が望ましく、相談するよう記載がある。
⑪交感神経刺激作用により心悸亢進、血圧上昇を起こし、心臓に負担をかけたり、肝臓のグリコーゲンの分解を促進し、血中グルコースを増加させるおそれがある。甲状腺機能亢進症では交感神経の感受性が高まっており、症状を悪化させるおそれがある。その他のアドレナリン作動成分(麻黄も)では、「相談すること」に記載されている(点鼻薬も同様)が、この成分については、危害の防止について慎重な記載になっている。セレギリンは、ドパミンの代謝をする酵素MAO-Bを選択的に抑制する「モノアミン酸化酵素阻害剤」だが、使用条件によって血中濃度が高まると選択性が失われ、ノルアドレナリンの代謝をも抑制すると考えられており、併用により交感神経刺激作用を増強し、血圧上昇、頻脈等の発現の蓋然性が一層高まると考えられている。※1
※1:医療用の添付文書では、ナファゾリン、テトラヒドロゾリンの点鼻薬及び点眼薬でも「モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中の患者」に対して「併用禁忌(急激な血圧上昇を起こすおそれがある)」になっている。エフェドリン、メチルエフェドリン、フェニレフリンは「併用注意」である。
問5.【アドバイス】
〔答:①×,②○,③×,④○,⑤○〕

① かぜ薬にも書いてある。発熱の原因はかぜに限らない(問1 参照)。高熱(39℃以上)の場合には受診勧奨。
③ 承認基準で7歳未満の小児に対する用法が認められるためには、アドレナリン作動成分について、7歳以上用に定められた最大濃度の半分以下の濃度でなければならない。また、2歳未満の用法は認められない。
⑤通知により指導がされている。60 日分以上の購入希望者(頻回購入を含む)の言動等に不審な点が認められるときは、販売状況(販売の有無,販売した場合は販売年月日,販売医薬品名,販売数量,購入理由等)及び把握した購入希望者に関する情報(氏名,連絡先,特徴,車両ナンバー等)を、都道府県薬務主管課、最寄りの警察署等へ提供する。