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【登録販売者 まめ知識】ストレスによるイライラや心の病に 漢方薬

 2023/03/20 登録販売者まめ知識  

ストレスが限界に達すると、心の症状」と「体の症状」があらわれます。

心の症状
・不安になる ・イライラして怒りっぽくなる ・やる気がでない。何をするにも億劫になる。 ・興味が持てなくなる・パニックになる
体の症状
・疲れがとれない、疲れやすい ・肩こり ・頭痛、頭重 ・下痢、便秘 ・動悸がする ・食欲不振、食欲過剰 ・冷え ・不眠、過眠

なかなか、精神科や診療内科に受診するにはハードルが高く、自力で改善しようとしてOTC漢方を購入される方が多いようです。

そこで、登録販売者はお客様との接客にて症状を聞き取り、見合った漢方をご提案ができるよう、参考として漢方をご紹介したいと思います。
あくまでもOTC漢方は処方される漢方に比べ成分量が少ない為、即座には体感し難いです。しかし、1ヶ月以上服用し続けても一向に改善兆候が見られない場合は、登録販売者としは受診勧奨をすべきであります。

まず、参考となる漢方一覧のご紹介の前に自律神経を整えるための生活習慣の対処法を紹介いたします。接客の中にアドバイストークが増えることが大切ですので是非とも参考にされ活用してみてください。

生活習慣対処法

質の良い睡眠をとる

質の良い睡眠を摂れるよう、就寝前には「ゆっくり入浴する」「カフェイン、ニコチン、アルコールの摂取を控える」「就寝前にスマホを見ないの3つの点を心がけましょう。
▼湯船にゆっくり入浴する
湯船につかって、ゆっくりと温まりましょう。時間や体力がないときは、熱めのシャワーを首元に数分当ててください。入浴が終わったら、冷えないように着替え、水分補給をしましょう。
▼カフェイン、ニコチン、アルコールの摂取を控える
とくに注意したいのが、カフェインです。カフェインには交感神経の働きを強くする作用があり、多量摂取すると身体が興奮状態になります。その結果、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
▼就寝前にスマホを見ない
情報やスマホの明りは脳を刺激するため、身体が興奮状態になります。リラックスして睡眠するためには読書がおススメです。

好きなものを食べる

ただし、暴飲暴食にならないように気を付ける。食欲が無い時はムリをしないで食べたい物を口にしましょう。

適度に運動をする

適度に運動をすることにより全身に血液が回りやすくなり、身体的改善がされやすいです。運動をしている時は不安な事や心配事を考えたりしないので脳のリラックスとして1日1回は行ってみてください。

おしゃべりをする

特に女性の方におススメ。おしゃべりをすることによりストレスは発散します。言葉にして出すことにより気持ちが整理されたり、大した問題ではないなと感じたり、開き直りの気持になれます。
また、おしゃべりをして笑う事により幸せホルモン、セレトニンが増加させ、心身をリラックスさせてあげましょう。

参考となる漢方一覧

ストレスなど心の病を抱える方がなりやすい症状に有効とされる漢方薬は、次の6種類となります。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

▼効能効果:体力虚弱で、元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすいのの次の諸症:虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒
▼配合生薬:ニンジン・ビャクジュツ・オウギ・トウキ・タイソウ・サイコ・チンピ・カンゾウ・ショウキョ・ショウマ

加味帰脾湯(かみきひとう)

▼効能効果:体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの次の諸症:貧血、不眠症、精神不安、神経症
▼配合生薬:ニンジン・ビャクジュツ・ブクリョウ・サイコ・サンソウニン・リュウガンニク・オウギ・トウキ・サンシシ・オンジ・タイソウ・カンゾウ・モッコウ・ショウキョウ

抑肝散(よくかんさん)

▼効能効果:体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症(神経過敏)、歯ぎしり、更年期障害、血の道症

加味逍遥散(かみしょうようさん)

▼効能効果:体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

▼効能効果:体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、のどのつかえ感

酸棗仁湯(さんそうにんとう)

▼効能効果:体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの次の諸症:不眠症、神経症

 

お客さにとって有意義な情報は登録販売者とお客様との信頼関係がより一層、高まりますので、基本的な部分からまずおさえ的確な情報をお伝えできるようにしましょう。

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さまざまなアドバイスや対応ができるよう医薬品登録販売者として日々の自己研鑽が必須です。

大阪府医薬品登録販売者協会は厚生労働省ガイドラインに則った登録販売者の外部研修を開催しております。
外部研修受講は義務化となっておりますので、当協会の外部研修のご受講をお待ちしております。

厚生労働省ガイドライン登録販売者外部研修
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一般社団法人 大阪府医薬品登録販売者協会

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