令和4年度第4回eラーニング 「胃痛及び腹痛(便秘を伴わない)」 令和4年度第4回研修 「胃痛及び腹痛(便秘を伴わない)」 ●動画研修終了後、確認テストを行い「確定」ボタンを押し送信してください。 その後、メールにて解答解説URL・受講印URLをお知らせいたします。 テキストは下記よりダウンロードできます。 ・1ページごとPDF形式 ・4ページ集約PDF形式 登録販売者生涯学習研修確認テスト 「胃痛及び腹痛(便秘を伴わない」 確認テストPDF形式(ダウンロード) 販売従事者番号 ※ 氏名 ※ 姓: 名: メールアドレス ※ 問1.【受診勧奨】受診勧奨が適当と思われる症状には○、セルフメディケーションが可能なら×を記入して下さい。 (1) 受診を勧めるべき生命に関わる緊急性の高い重大な症状ではないか? 問1⑴① ※ 上腹部が突然痛み出し、何時間か続いた吐き気や嘔吐の後、痛みが右下腹部に移ってきた。 〇✕ 問1⑴② ※ 腹痛は周期的な鈍痛ではなく、局所的な鋭い痛みで身体を動かすと強まる。胃腸鎮痛鎮痙薬を服用して1時間経つが、痛みのおさまる気配がない。 〇✕ 問1⑴③ ※ 月経予定時期を過ぎてからいつもより量の少ない出血が始まった。それが持続して、いま下腹部にいつもと少し違う痛みを感じてる。 〇✕ 問1⑴④ ※ 突然の激しい下腹痛(主に左側)を伴って下痢。一度おさまったが、しばらく経つとまた腹痛が起こり、今度は血便が出た。 〇✕ (2) その他、受診を勧めるべき症状ではないか? 問1⑵① ※ しばしばみぞおち(上腹部)に焼け付くような痛みを感じる。最近は疲労感、脱力感、軽度のたちくらみ等が気になっている。 〇✕ 問1⑵② ※ 食事の後しばらくして、みぞおちから右の肋骨の下部で激しく痛み、右肩に放散する痛みがあらわれた。 〇✕ 問1⑵③ ※ 夫だが、上腹部の激しい痛みに身動きがとれず、嘔吐もしている。昨夜は数時間前まで、お酒をかなり飲んだ様子。 〇✕ 問1⑵④ ※ 脇腹から外陰部にかけての激しい痛みが起こり、同時に吐き気と冷や汗が。 〇✕ 問1⑵⑤ ※ 数時間前に刺身を食べたのだが、嘔吐を伴う激しい腹痛が起こっている。 〇✕ 問2.【セルフメディケーションでも対応できる胃痛】空欄に当てはまる適語を下欄から選んで下さい。 胃が灼けるように痛む場合には( ① )やストレスを和らげる薬を、胃の平滑筋が痙攣を起こして強く痛む場合には( ② )を、胃が張って痛む場合には( ③ )を配合する医薬品が適応する。ただし、症状が一時的に改善しても繰り返しあらわれて長引いたり、体重が減少したりする場合には受診勧奨が適当。 A.消化成分,健胃生薬,消泡成分等 B.粘膜保護修復成分,抗コリン成分,制酸成分,局所麻酔成分等 C.パパベリン塩酸塩,抗コリン成分等 問2① ※ ABC 問2② ※ ABC 問2③ ※ ABC 問3.【一般用医薬品の使い分け】 (1)次の「胃痛」又は「腹痛」の効能・効果を持つ、承認基準に基づく漢方製剤を下欄から選んで下さい A.四逆散 B.小建中湯 C.人参湯 D.六君子湯 E.黄連湯 F.柴胡桂枝湯 G.芍薬甘草湯 H.小柴胡湯 I.安中散 問3⑴① ※ 体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、はきけ、嘔吐などを伴うものの次の諸症:神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱 ABCDEFGHI 問3⑴② ※ 体力中等度で、胃部の停滞感や重圧感、食欲不振があり、ときにはきけや嘔吐のあるものの次の諸症:胃痛、急性胃炎、二日酔、口内炎 ABCDEFGHI 問3⑴③ ※ 体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・はきけなどのあるものの次の諸症:胃腸炎、かぜの中期から後期の症状 ABCDEFGHI 問3⑴④ ※ 体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症:こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛 ABCDEFGHI 問3⑴⑤ ※ 体力虚弱で、疲労しやすく腹痛があり、血色がすぐれず、ときに動悸、手足のほてり、冷え、ねあせ、鼻血、頻尿および多尿などを伴うものの次の諸症:小児虚弱体質、疲労倦怠、慢性胃腸炎、腹痛、神経質、小児夜尿症、夜泣き ABCDEFGHI (2)説明に該当する胃腸鎮痛鎮痙薬成分を下欄から選んで下さい。 胃腸鎮痛鎮痙薬は、「胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、癪) ※、胃酸過多、胸やけ」の効能・効果を書くことができ、抗コリン成分、パパベリン塩酸塩、局所麻酔成分、制酸成分、生薬等が配合されている。 ※:通俗的な総称 疝痛:発作性の間欠的な痛み 癪:胸部や腹部に生じる激しい痛み A.アミノ安息香酸エチル B.ピレンゼピン塩酸塩水和物 C.パパベリン塩酸塩 D.ロートエキス E.オキセサゼイン F.ブチルスコポラミン臭化物 G.セトラキサート塩酸塩 問3⑵① ※ 強酸性下でも影響を受けない強力な局所麻酔作用がある他、胃幽門部からのガストリン遊離抑制作用、胃酸分泌抑制作用、胃・十二指腸の運動亢進の緩和作用も有する。 ABCDEFG 問3⑵② ※ 酸分泌に関連していると思われる胃粘膜のムスカリン受容体を特異的に遮断して攻撃因子を抑制する。また、胃の粘膜防御因子の増強作用も有する。 ABCDEFG 問3⑵③ ※ 抗コリン作用による胃液分泌抑制作用、胃腸管運動抑制作用の他、軽度の局所麻酔作用もある。 ABCDEFG 問3⑵④ ※ 第4級アンモニウム塩の抗コリン成分であり、すぐれた鎮痙作用・胃酸分泌抑制作用を示す。第3級アミンのベラドンナアルカロイド(アトロピン、スコポラミン)に比べ、中枢性の副作用が低減されている。 ABCDEFG 問3⑵⑤ ※ 主作用は胃粘膜の血流の改善で、粘膜の修復・粘液合成の促進作用等に加え、胃液分泌抑制作用も併せもち、防御・攻撃因子の両面に作用する。 ABCDEFG 問4.【患者情報確認・生活スタイル】一般用胃腸鎮痛鎮痙薬(第1 類成分を除く)の添付文書に照らして、最も適当な語句を選んで下さい。 A.アミノ安息香酸エチル B.ピレンゼピン塩酸塩水和物 C.パパベリン塩酸塩 D.ロートエキス E.オキセサゼイン F.アルミニウム塩 G.カルシウム塩 H.小建中湯 I.チキジウム臭化物 問4① ※ ピレンゼピン塩酸塩水和物、( ① )の製剤は、妊婦又は妊娠していると思われる人は服用できない。 ABCDEFGHI 問4② ※ ( ② )は母乳中に移行するため、服用する場合には授乳を一時やめなければならない。また、母乳が出にくくなることもある。この他、妊婦(胎児に頻脈等を起こすことがある)、高齢者、排尿困難のある人、又は心臓病もしくは緑内障の診断を受けた人は注意が必要(相談事項)。 ABCDEFGHI 問4③ ※ ( ③ )は、「6 歳未満の乳幼児」には使用できないとする年齢制限がある。 ABCDEFGHI 問4④ ※ ・従来からの抗コリン成分は一般に、「排尿困難」の症状がある人、「緑内障」や「心臓病」の診断を受けた人は注意が必要(相談事項)で、かつ服用後、乗物又は機械類の運転操作をしてはならない。しかし、( ④ )にはこれらのうち「心臓病」の診断を受けた人に対する注意書きがない。 ABCDEFGHI 問4⑤ ※ 抗コリン成分の内、( ⑤ )はより慎重な注意で、緑内障、前立腺肥大、心臓病、麻痺性イレウス(腸閉塞)、甲状腺機能亢進症、不整脈、潰瘍性大腸炎の診断を受けた人は使用してはならないことになっている。相談事項には「高齢者、体の弱っている人」、「排尿困難のある人」等の記載がある。 ABCDEFGHI 問4⑥ ※ ( ⑥ )は、効能・効果の範囲の症状と虫垂炎を判別するために「悪心・嘔吐のある人」は、相談するよう記載されている。 ABCDEFGHI 問4⑦ ※ ( ⑦ )は制酸や胃粘膜保護を目的に配合され、その製剤には「長期連用しないこと」と記載される。特に「透析療法を受けている人」は使用できず、腎臓病の診断を受けた人は注意が必要(相談事項)。 ABCDEFGHI 問4⑧ ※ ( ⑧ )は、「甲状腺機能障害の診断を受けた人」の場合、その血中濃度の調整に影響を及ぼすおそれがあるため、相談するよう記載されている。 ABCDEFGHI 問5.【アドバイス】次の文章が正しいものには○を、誤っているものには×を、解答欄に記入して下さい。 問5① ※ 胃部の痛みが30 分以上続いているそうなので、とりあえず胃腸鎮痛鎮痙薬をおすすめした。 〇✕ 問5② ※ 胃痛には解熱鎮痛成分や副腎皮質ホルモン剤は効かないばかりか悪影響を及ぼします。 〇✕ 問5③ ※ 胃がキリキリ痛むようなときのお酒やタバコは、気分転換になるので活用するのもいいでしょう。 〇✕ 問5④ ※ 極端に熱いもの・冷たいもの、香辛料などの刺激物は胃の粘膜を直接刺激して胃酸の分泌を促進します。 〇✕ 問5⑤ ※ ストレスは、胃酸やペプシンの分泌促進・胃の緊張増加につながるため、胃痛の原因になります。 〇✕