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【登録販売者 まめ知識】肩こり・関節痛

 2023/01/19 登録販売者まめ知識  

人の重さは約5~6㎏とされ、みかんに箱売りやお米の5㎏を持ってみれば、かなりの重さだと実感できます。。そんな重い頭を毎日支えている首や背中の筋肉は、緊張して血行が滞りやすい状態に。血行が滞って老廃物が溜まると、血管を圧迫してさらに痛みを引き起こします。
また、年齢を重ねて筋力が衰えると、肩こりは悪化しやすくなるので、痛くなる前に予防法で対策を取っておくことが重要です。
国民生活基礎調査」によると自覚症状の上位ランキングでは、男性①腰痛②肩こり③せきやたん、女性①肩こり②腰痛③手足の関節の痛み—となっており、薬局・ドラッグストア店頭においても相談が多い事例の1つですので、対応の為に備えておきたい分野と言えます。

肩こり症状で考えられる原因と対策

一言で肩こりと言っても、原因は人によって様々。その中でも「同じ姿勢」「眼精疲労」「運動不足」「ストレス」「冷え」が主な理由としてあげられます。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢の場合、1時間ごとに肩を回して緊張をほぐす「肩周りのストレッチ」を提案し、そのタイミングで目薬を使用することで眼精疲労に効果的、など眼精疲労用の目薬をおススメするといった対応が考えれれます。
そして、目薬だけでは・・・・というお客様には、目の奥の筋肉、ピンと調整神経の酷使による眼精疲労、神経痛に効果的な内服薬のビタミンB1・B₆・B12製剤や、ルティン(網膜黄斑部に含まれている構成成分で目の不調が改善が期待できる)、アントシアニン(視聴機能の改善が期待できる)、アスタキサンチン(目のピント調整力向上など、眼精疲労の改善が期待できる)などの機能性表示食品をおススメします。
肩こりを予防を目的とする場合筋肉に強い負荷をかけるよりも、筋肉えお動かすことに意味があります。ウォーキングや屈伸などの簡単な運動でも肩こり予防になる上、軽い運動はストレスの解消にもつながるため、日常生活の中に取り入れるように提案します。
それでも、改善しないような場足は、炎症を抑えて痛みを軽減させる消炎鎮痛薬や、筋肉の緊張を緩めて血流を改善する筋弛緩薬、筋肉の疲労を和らげ神経機能の回復を促すビタミン剤、肩こりに効くとされる漢方薬などの提案することになります。

消炎鎮痛OTC役の基礎知識

消炎鎮痛薬には外用薬と内服薬があり、概要には貼り薬してプラスター剤やハップ剤。塗り薬としてゲル、クリーム、クリーミーゲル基剤、ローション、スプレーなどがあります。
貼るタイプならばファーストチョイスはプラスター剤で、さらなる丸型・小型温感プラスター剤やパップ剤。塗り薬としてゲル、クリーム、クリーミーゲル基剤、ローション、スプレーなどがあります。
貼るタイプならばファーストチョイスはプラスタ―剤で、さらに丸型・小型温感プラスター剤に関しては、コリのある部位を指で押してみて、痛みを感じるところを探し当て、そこに貼るのがポイントです。慢性の痛みにマッサージしながら塗ると効果的なのがクリーム基剤、急性症状の時には冷却効果があるゲル基剤、その中間がクリーミーゲル基剤となります。
一方、内服薬には消炎鎮痛薬としてロキソプロフェンナトリウム水和物、イブプロフェン、アセトアミノフェンなどや、筋弛緩薬のメトカルバモールやクロルゾキサゾンが配合されたものがあり、また体を温めて筋肉をほぐす効果のある漢方薬として、葛根湯や独活葛根湯(鎮痛効果をプラス)といったものがあげられます。
医療機関ではロキソプロフェンナトリウム水和物は外用、内服とともに処方されるケースがかなり多いです。OTC薬にも同じ規格が発売されており、同じモノを買い求める患者・お客も多数存在するので、自信をもってOTC薬を推奨することが出来ます。

肩こりや五十肩の違いなどを知る

冷えが気になる場合は、痛みを感じるところだけなく、肩背部全体を温めることを意識することを提案します。内服としてビタミンE製剤や漢方薬、サプリメントのシトルリンなど、外用では入浴やカイロ、温熱シートでも肩こりの予防効果が期待できます。
低血圧の人に見られる症状には、血流があまりよくないために起こるという点で、手足の冷え、立ちくらみ、肩こり、疲労感などがあります。また、高血圧の患者に多く見られる症状にも、めまい、肩こり、頭痛、動悸などがあり、どちらも血流を悪化と関係した症状となります。
高血圧と関係の深い要因(動脈硬化、ストレスなど)が肩こりとどう関係しているのかは、まだ解明されていませんが、「今までよりも肩こりがひどくなった」「急に肩こりに悩まされるようになった」という症状を感じたお客の場合、血圧測定(血圧計の販売)を提案することで、高血圧の早期発見や肩こりの改善につながる可能性があります。
年齢を重ねると肩こりが悪化する場合があり、それを「肩こりから五十肩になった」と思ってしまいますが、肩こりと五十肩は、まったく異なる原因によって引き起こされる痛みの症状のために注意することが必要です。
肩こりは筋肉の疲労や血行不良が原因で起こる症状で、多少痛くても肩を自由に動かすことが出来ますが、五十肩は関節周辺におきる「肩関節周囲炎」が原因で、腕の可動域が制限されるため、痛みで腕が上げ辛く、肩を自由に動かす事が困難となるので、無理にストレッチや運動をすると症状が悪化してしまうおそれがあります。
五十肩は関節への長年にわたる負担で起こることと言われているため、長時間同じ姿勢で作業する、関節を酷使するなどといった日常生活を送っている人は注意が必要です。接客の際、そのような症状のある人には早めに医療機関を受診するように勧めることが大切です。
また、起床後30分程度、関節のこわばりや痛みを感じる場合はリウマチの可能性も考えれれます。動かさなくても関節に激痛が走る場合は、リウマチの症状に当てはまるので、こちらも受診勧奨に備えておく必要があると考えます。

(薬局新聞)

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