【登録販売者 まめ知識】常備薬トップ3は!!
医薬品や日用品の流通情報を扱うプラネットが発表した4000人の回答からなる常備薬に関する意識調査結果によると、薬効トップ3が「解熱鎮痛鎮静剤」「かぜ薬」「目薬」だった。しかし、使用期限のチェックを行う人、飲み薬で使用期限きれ後に使用する人は、回答の約半数に上った。薬局やドラッグストア側から注意を促す余地がありそうだ。
調査はネオマーケティングによて昨年12月に実施された。家庭の常備薬の有無を聞いたところ「常備している薬はない」は22.7%と、7割以上が何らかの薬を常備していることが示唆された。
常備している薬効のトップは「解熱・鎮痛・鎮静剤」の43.0%で、以下は「かぜ薬」(41.7%)、「目薬」(37.1%)、「胃腸薬」(31.5%)、「キズ薬・消毒薬」(28.9%)だった。
「常備している薬はない」との回答は女性が19.1%、、男性は26.3%と、、女性に常備している割合が高いことがうかがえる。中でも「解熱・鎮痛・鎮静剤」の常備は女性が52.3%と半数超えと多い。男性は33.7%だった。
絶対に切らしたくないものを尋ねると(表1)1位「解熱・鎮痛・鎮静剤」(40.7%)、2位「かぜ薬」(30.5%)、3位「目薬」(26.7%)、4位「胃腸薬」(22.8%)と続き上位4位までは常備薬の順位と同じだった。
ここでも男女別で「解熱・鎮痛・鎮静剤」をあげた割合を見ると女性は51.4%、男性は29.0%と、約20ポイントの差がついた。
「かぜ薬」に¥も30.5%と3割を超えたが、「かぜ予防」の対策では「市販の薬を買って飲む」(15.9%)、「常備薬を飲む」(12.0%)は1割強と比較的低く、6割近くの人が「うがい、手洗いをする」「睡眠・休養を十分にとる」をあげあた。「マスクを着用する」も48.6%と5割近い結果となった。(表2)
7割以上が常備薬を置いているものの、使用期限きれを定期的にチェックしていない人は57.1%と半数を超えた。
そこで使用期限きれ後でも使用するかを、飲み薬、目薬、貼り薬、塗り薬に分けて尋ねたところ、貼り薬では71.3%、塗り薬では67.5%と6割以上が使用すると回答し、使用機会が多い飲み薬でも48.6%と半数近くに上った。目薬は38.9%だった。
飲み薬について男女別でみると、使用する割合は男性が53.6%、女性44.1%と男性が多く、その傾向は性別、年齢層別で違いが見られた。
男性では20代から50代まで年齢が上がるにつれて使用する割合が増加し、50代では60.6%に上る。また、60代まで使用する割合が、使用しない割合を上回る結果となった。
女性では、使用する割合が最も高いのは20代の52.1%で。年齢が上がるにつれてその割合は減少し、60代では、70代では27.8%にとどまる。使用する割合が、使用しない割合を上回るのは20代のみで、30代以降は一貫して使用しない割合が高いのは、男性と顕著な違いとなった。
剤形別に年齢層別の違いを見ると、目薬は飲み薬に近い傾向があり、若い年齢層の方が期限きれでも使用する割合が高い傾向があった。
貼り薬と塗り薬は50代以上でも使用する割合は男性では7割を超え、女性では60代、70代以上が7割を超え、年齢層が上の方が期限切れでも使用する傾向が見られた。
常備薬を置いていない理由で最も多かったのは「特に理由はない」(35.3%)、「症状が出た時に買いに行けばいいから」(17.5%)「医師に処方してもらう薬がいいから」(15.2%)だった。
表1 表2
(令和5年4月薬事日報)
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