令和5年・2023年 登録販売者試験 過去問【主な医薬品とその作用】関西広域ブロック(福井/滋賀/京都/大阪/兵庫/和歌山/徳島)
主な医薬品とその作用(全40問)
問 21
かぜ及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a かぜは様々な症状が組み合わさって現れるため、様々な症状を緩和させるために多くの成分を含有する総合感冒薬を選択することが推奨される。
b かぜ薬は症状の緩和に加えて、原因となるウイルスの増殖抑制効果も期待できる。
c 冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因は、かぜの原因とはならない。
d かぜはウイルス(ライノウイルス、コロナウイルスなど)の感染が原因であり、細菌の感染は原因とはならない。
a b c d
1 誤 誤 誤 正
2 誤 誤 正 誤
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 誤 誤
5 誤 誤 誤 誤
問 2 2かぜ薬(総合感冒薬)の配合成分とその配合目的との関係について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a サリチルアミド ー 咳を抑える。
b グアイフェネシン ー 痰の切れを良くする。
c チペピジンヒベンズ酸塩 ー 発熱を鎮める。
d ベラドンナ総アルカロイド ー くしゃみや鼻汁を抑える。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d)
問 23
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤のうち、マオウを含むものの組合せを一つ選べ。
a 柴胡桂枝湯
b 麦門冬湯
c 小青竜湯
d 葛根湯
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
問 24
解熱鎮痛薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a アセトアミノフェンは、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。
b アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分では起こらない。
c 解熱鎮痛薬の服用期間中は、飲酒は避けることとされている。
d 多くの解熱鎮痛薬には、体内におけるプロスタグランジンの産生を抑える成分が配合されている。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤
問 25
解熱鎮痛薬に配合される成分の配合目的に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a ケイヒは、骨格筋の緊張を鎮める目的で配合される。
b 水酸化アルミニウムゲルは、解熱鎮痛成分(生薬成分を除く。)による胃腸障害の軽減を目的として配合される。
c メトカルバモールは、中枢神経系を刺激して頭をすっきりさせたり、疲労感・倦怠感を和らげることなどを目的として配合される。
d ビタミンB1は、発熱等によって消耗されやすいビタミンの補給を目的として配合される。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d)
問 26
25歳女性が月経痛の症状があるため、次の成分の一般用医薬品の解熱鎮痛薬を購入する目的で店舗を訪れた。この解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
1錠中:
イソプロピルアンチピリン 75 mg
アセトアミノフェン 125 mg
アリルイソプロピルアセチル尿素 30 mg
無水カフェイン 25 mg
a イソプロピルアンチピリンは、ピリン系解熱鎮痛成分によって薬疹等のアレルギーを起こしたことのある人は使用しない。
b 本剤には、血栓予防薬としても用いられる成分が含まれている。
c アセトアミノフェンは、他の解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害を起こしやすいため、本剤は空腹を避けて服
用する。
d アリルイソプロピルアセチル尿素は、脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする効果が期待できる。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 誤 正 誤
4 正 正 誤 誤
5 誤 誤 誤 正
問 27
神経質、精神不安、不眠等の症状の改善を目的とした漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 加味帰脾湯は、体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘に適すとされる。
b 抑肝散は、体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、歯ぎしり、更年期障害、血の道症に適すとされる。
c 酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされる。
d 柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 正 正 誤 誤
5 正 誤 誤 正
問 28
眠気防止薬の有効成分として配合されるカフェインに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収抑制作用があり、尿量の増加をもたらす。
b 胃液分泌抑制作用があるため、胃酸過多の人でも服用できる。
c 作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質がある。
d 乳汁中に移行しないことから、授乳中の女性でも摂取量を気にせず摂取できる。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 正 誤 正
4 正 誤 誤 誤
5 誤 誤 誤 誤
問 29
乗物酔い防止薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a ジプロフィリンは、不安や緊張などの心理的な要因を和らげることにより乗物酔いの発現を抑える。
b メクリジン塩酸塩は、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげる。
c スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、肝臓で速やかに代謝されるため、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間は短い。
d ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤
問 30
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a ゴオウ、ジャコウは、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して、小児の疳を適応症とする生薬製剤に用いられる。
b 身体的な問題がなく生じる夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状については、症状が治まるまでは保護者側の安眠等を図ることを優先して小児鎮静薬を使用することは適すとされている。
c 小児の疳を適応症とする漢方処方製剤のうち、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合は、生後1か月の乳児にも使用できる。
d 小建中湯を乳幼児に使用する場合は、体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあるので、特に留意する必要がある。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 誤 正 誤
4 正 正 誤 誤
5 誤 誤 誤 正
問 31
呼吸器官に作用する薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は、延髄の咳嗽中枢に作用する麻薬性鎮咳成分である。
b メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系を抑制して気管支を拡張させる作用がある。
c キサンチン系成分は、心臓刺激作用も示すことから、副作用として動悸が現れることがある。
d クロルフェニラミンマレイン酸塩は、気道粘膜からの粘液の分泌を促進し、痰を出しやすくする。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 誤 正 誤
問 32
咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤として、次の記述にあてはまる最も適切なものを一つ選べ。
体力中程度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、しわがれ声、のどのつかえ感に適すとされる。
1 麻杏甘石湯
2 響声破笛丸
3 半夏厚朴湯
4 五虎湯
5 甘草湯
問 33
胃に作用する薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a スクラルファートは、マグネシウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。
b ピレンゼピン塩酸塩は、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなることが考えられる。
c ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)は、消化管内容物中に発生した気泡の分離を促すことを目的として配合されている場合がある。
d ウルソデオキシコール酸は、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤
問 34
整腸薬又は止瀉薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 腸内殺菌成分の入った止瀉薬は、下痢の予防で服用したり、症状が治まったのに漫然と服用したりすると、腸内細菌のバランスを崩し、腸内環境を悪化させることがある。
b トリメブチンマレイン酸塩は、消化管の平滑筋に直接作用して、消化管の運動を調整する作用があるが、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。
c ロペラミド塩酸塩が配合された止瀉薬は、効き目が強すぎて便秘が現れることがあり、まれに重篤な副作用としてイレウス様症状を生じることがある。
d ベルベリン塩化物は、海外において長期連用した場合に精神神経症状が現れたとの報告があるため、1週間以上継続して使用しないこととされている。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 誤 誤 正 誤
3 正 正 正 誤
4 正 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正
問35
瀉下薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧をさげることにより、糞便中の水分量を増やす作用がある。
b センノシドが配合された瀉下薬については、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、使用を避けるべきである。
c ビサコジルを含む腸溶性製剤は、胃内でビサコジルが溶け出すおそれがあるため、服用後1時間以内は牛乳の摂取を避けることとされている。
d ジオクチルソジウムスルホサクシネートは、糞便中の水分量を増して柔らかくすることによる瀉下作用を期待して用いられる。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 正
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 誤 正
問 36
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを一つ選べ。
体力中程度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、食欲不振、腹部膨満、腸内異常醗酵、痔などの症状の緩和に適すとされる。
1 六君子湯
2 大黄牡丹皮湯
3 人参湯
4 麻子仁丸
5 桂枝加芍薬湯
問 37
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a チキジウム臭化物には、口渇、便秘、排尿困難等の副作用が現れることがある。
b ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られている。
c ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがある。
d パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分と異なり、眼圧を上昇させる作用はない。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 誤 誤 正 誤
3 正 正 正 誤
4 正 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正
問 38
一般用医薬品の強心薬に配合される生薬成分のうち、鎮静作用を目的として配合されるものの組合せを一つ選べ。
a ロクジョウ
b シンジュ
c センソ
d ジンコウ
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
問 39
一般用医薬品の苓桂朮甘湯に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏に適すとされる。
b 利尿作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促す。
c 強心作用が期待される生薬を含んでいる。
d 構成生薬としてカンゾウを含むため、高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた人では、偽アルドステロン症
を生じやすい。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 誤 誤 正 誤
3 正 正 正 誤
4 正 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正
問 40
次の成分の一般用医薬品の高コレステロール改善薬を購入しようとする者への登録販売者の説明について、適切なものの組合せを一つ選べ。
6カプセル中:
パンテチン 375 mg
大豆油不けん化物 600 mg
トコフェロール酢酸エステル 100 mg
a 腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがある成分が含まれています。
b 末梢血管における血行を促進する成分が含まれています。
c 尿が黄色くなる成分が含まれていますが心配ありません。
d 1年くらい服用を続けても症状・コレステロール値に改善が見られない時には、服用を中止し、医療機関を受診してください。
1 a、b
2 a、c
3 b、c
4 b、d
5 c、d
登録販売者の継続的研修(外部研修)受講は義務
有資格者は継続的研修(外部研修)受講は義務となっております。
当協会のeラーニング継続的研修(外部研修)のご受講をお待ちしております。
後援:厚生労働省、大阪府健康医療部薬務課、大阪府薬剤師会
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貧血用薬(鉄製剤)及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分である銅が配合されている場合がある。
b 消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として、ビタミンCが配合されていることがある。
c 服用後、便が黒くなる場合には、重大な副作用の可能性があるため直ちに服用を中止する。
d 貧血の症状がみられる以前から予防的に使用することが適当である。
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 正 誤
5 誤 誤 正 正
問 42
次の成分を含む一般用医薬品の外用痔疾用薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
坐剤1個(1.75g)中:
リドカイン 60 mg
グリチルレチン酸 30 mg
アラントイン 20 mg
トコフェロール酢酸エステル 50 mg
a リドカインは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。
b グリチルレチン酸は、比較的緩和な抗炎症作用を示す成分である。
c アラントインは、痛みや痒みを和らげることを目的として配合される局所麻酔成分である。
d トコフェロール酢酸エステルは、出血を抑えることを目的として配合される止血成分である。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 正 誤
5 誤 誤 正 正
問 43
婦人薬として用いられる漢方処方製剤のうち、カンゾウを含むものの組合せを一つ選べ。
a 当帰芍薬散
b 加味逍遙散
c 桂枝茯苓丸
d 桃核承気湯
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
問 44
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを一つ選べ。
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきびに適すとされる。
1 桂枝茯苓丸
2 温清飲
3 桃核承気湯
4 当帰芍薬散
5 四物湯
問 45
鼻炎用内服薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a メチルエフェドリン塩酸塩は、依存性がある抗コリン成分であり、長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがある。
b ロラタジンは、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す。
c トラネキサム酸は、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として用いられる。
d クレマスチンフマル酸塩が配合された内服薬を服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避けることとされている。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正
問 46
鼻炎用点鼻薬の配合成分に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a ナファゾリン塩酸塩は、鼻粘膜を通っている血管を拡張させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。
b ケトチフェンフマル酸塩は、ヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状を緩和する。
c クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しても有効である。
d リドカイン塩酸塩は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として配合される場合がある。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
問 47
眼科用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。
b プラノプロフェンは、炎症の原因となる物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する効果を期待して用いられる。
c ホウ酸は、角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられる。
d サルファ剤は、細菌及び真菌の感染に対する効果が期待できるが、ウイルスの感染に対する効果はない。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤
問 48
30歳女性が、目の充血があるため、次の成分の一般用医薬品の一般点眼薬を購入する目的で店舗を訪れた。
この点眼薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
100mL中:
テトラヒドロゾリン塩酸塩 0.05 g
グリチルリチン酸二カリウム 0.25 g
クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.03 g
パンテノール 0.1 g
アスパラギン酸カリウム 1.0 g
(添加物として、ベンザルコニウム塩化物、pH調整剤等を含む。)
a この医薬品には、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的としてテトラヒドロゾリン塩酸塩が配合されている。
b この医薬品に配合されるアスパラギン酸カリウムは、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して配合されているアミノ酸成分である。
c この医薬品を点眼する際には、容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れないようにする。
d この医薬品は、ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼することができる。
a b c d
1 正 誤 正 正
2 正 正 正 誤
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正
問 49
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a ベンザルコニウム塩化物は、石けんとの混合により殺菌消毒効果が高まる。
b ヨードチンキは、ヨウ素をポリビニルピロリドン(PVP)に結合させて水溶性とし、ヨウ素が遊離して殺菌作用を示すように工夫されている。
c クロルヘキシジン塩酸塩は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。
d 消毒用エタノールは、皮膚への刺激性が弱いため、脱脂綿やガーゼに浸して患部に貼付することができる。
a b c d
1 誤 誤 誤 正
2 誤 誤 正 誤
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 誤 誤
5 誤 誤 誤 誤
問 50
外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 分子内にステロイド骨格を持たない非ステロイド性抗炎症成分として、デキサメタゾンがある。
b ケトプロフェンを主薬とする外皮用薬では、紫外線により、使用中又は使用後しばらくしてから重篤な光線過敏症が現れることがある。
c フェルビナクを主薬とする外皮用薬は、皮膚感染症に対して効果がなく、痛みや腫れを鎮めることでかえって皮膚感染が自覚されにくくなるおそれがある。
d インドメタシンを主薬とする外皮用薬は、妊婦又は妊娠していると思われる女性にも使用を推奨できる。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤
問51
外皮用薬及びその配合成分に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 温感刺激成分が配合された外皮用薬は、打撲や捻挫などの急性の腫れや熱感を伴う症状に対して適している。
b ジフェンヒドラミンは、適用部位でプロスタグランジンの産生を抑えることで、湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも等の皮膚症状の緩和を目的として使用される。
c ヘパリン類似物質は、患部局所の血行を促す目的で用いられるほか、抗炎症作用や保湿作用も期待される。
d アンモニアは、皮下の知覚神経に麻痺を起こさせる成分として、主に虫さされによる痒みに用いられる。
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
問 52
毛髪用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 効能・効果に「壮年性脱毛症」や「円形脱毛症」等の疾患名を掲げた製品の中には、医薬部外品として販売されているものもある。
b カシュウは、タデ科のツルドクダミの塊根を基原とする生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
c エストラジオール安息香酸エステルは、女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して配合されている場合がある。
d ヒノキチオールは、ヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分で、抗菌、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正
問 53
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的としての作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a ジブカイン塩酸塩 ー 齲蝕(むし歯)で露出した歯髄の知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める。
b カルバゾクロム ー 歯肉炎、歯周炎(歯槽膿漏)の症状である口臭を抑える。
c オイゲノール ー 齲蝕(むし歯)部分での細菌の繁殖を抑える。
d 銅クロロフィリンナトリウム ー 炎症を起こした歯周組織の修復を促す。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 正 正 正 正
4 正 誤 正 誤
5 誤 正 誤 正
問 54
次の記述は、登録販売者と禁煙補助剤(咀嚼剤)の購入者との会話である。購入者からの相談に対する登録販売者の説明について、適切なものの組合せを一つ選べ。
a【購入者】 ニコチン離脱症状とはどのような症状ですか。
【登録販売者】血中のニコチン濃度の低下によって、イライラしたり、集中できなくなったり、落ち着かない等の症状がでます。
b【購入者】 ニコチン置換療法とはどのようなものですか。
【登録販売者】喫煙を継続しながら徐々に本剤に変更していく方法です。離脱症状の軽減を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにします。
c【購入者】 本剤を使用する場合、食べ物や飲み物で気をつけることはありますか。
【登録販売者】口の中が酸性になるとニコチンの吸収が増加するので、口腔内を酸性にするコーヒーや炭酸飲料などを飲んだ後はしばらく使用を避ける必要があります。
d【購入者】 高血圧の薬を飲んでいるのですが、本剤を使用しても大丈夫ですか。
【登録販売者】使用している治療薬の効果に影響を生じたり、症状を悪化させる可能性があるため、使用の適否については主治医と相談してください。
1 a、b
2 a、d
3 b、c
4 b、d
5 c、d
問 55
ビタミン成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a ビタミンB6は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
b ビタミンB2は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、腸管運動を促進する作用がある。
c ビタミンDの欠乏症として、高カルシウム血症、異常石灰化が知られている。
d ビタミンAは、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 誤 正 誤
4 正 正 誤 誤
5 誤 誤 誤 正
問 56
滋養強壮保健薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a コンドロイチン硫酸は、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合される場合がある。
b カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素であり、筋肉の収縮、血液凝固、神経機能にも関与する。
c アスパラギン酸ナトリウムは、アスパラギン酸のビタミンCの吸収を助ける等の作用を期待して、滋養強壮保健薬やかぜ薬に配合されている場合がある。
d ナイアシンは、下垂体や副腎系に作用してホルモンの分泌の調節に関与するため、ときに経血量が多くなることがある。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 正 誤
5 誤 誤 正 正
問 57
一般用医薬品の防風通聖散に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症に適すとされる。
b 構成生薬としてマオウは含まれない。
c 便秘に用いられる場合には、漫然と長期の使用は避け、1週間位使用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談するなどの対応が必要である。
d 肥満症又は肥胖症に用いられる場合、医薬品の販売等に従事する専門家においては、生活習慣の改善が重要であることを説明する等、正しい理解を促すことが重要である。
a b c d
1 正 正 正 正
2 誤 誤 正 正
3 誤 誤 誤 正
4 正 正 誤 誤
5 正 誤 正 誤
問 58
感染症の防止及び消毒薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 滅菌は、物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。
b 消毒薬の効果は、微生物の種類による影響を受けない。
c クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
d 次亜塩素酸ナトリウムは、皮膚刺激性が弱く、手指・皮膚の消毒に適している。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 正 誤 正
4 正 誤 誤 誤
5 誤 誤 誤 誤
問 59
殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a シラミの防除には、フェノトリンが配合されたシャンプーが有効である。
b ゴキブリの卵は、殺虫剤の成分が浸透しやすい殻で覆われているため、燻蒸処理を行えば駆除できる。
c イエダニは、ネズミを宿主として生息場所を広げていくため、まず、宿主動物であるネズミを駆除することが重要である。
d イカリジンは、年齢による使用制限がない成分で、蚊やマダニに対して殺虫効果を示す。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 正 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 正 誤 正
問 60
尿糖・尿タンパク検査薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で中性~弱酸性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
b 尿タンパク検査の場合、中間尿ではなく出始めの尿を採取して検査することが望ましい。
c 尿タンパク検査の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。
d 尿糖検査の結果に異常がある場合、その要因は、腎炎やネフローゼ、尿路感染症、尿路結石等がある。
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1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 誤 正 誤
4 正 正 誤 誤
5 誤 誤 誤 正
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